怒号する天地(1925)
解説
ジェームズ・オリヴァー・カーウッド氏作の小説に基づいてブラッドリー・キング女史が脚色し、「輝く一路」「愛の大雪嶺」等と同じくレジノールド・パーカー氏が監督したもので主役は「喧嘩両成敗」「サンキュー」等出演のジャクリーン・ローガン嬢で、「嵐の虜」「戦禍」等出演のウオルダー・マツグレール氏が相手役を演じ「新婚第一年」「喧嘩両成敗」等出演のマーガレット・リヴィグストン嬢、ロバート・ケイン氏、フランク・キーナン氏、ダイアナ・ミラー嬢等が助演している。
1925年製作/アメリカ
原題または英題:When the Door Opened
ストーリー
長途の旅行を終えて帰宅したクライブ・グレンファルは妻のマーガレットは仇し男と抱擁している様が鏡に映っているのを見て、激怒し拳銃を握って踏み込んだ。そしてカーテンの陰に隠れている男を狙撃し、倒れるのを見るや死んだか何うか男が何物であるかも確かめずに愛犬と共に家出していまった。彼は自分を殺人犯人と思い込み人目を忍んで漂浪した。ある日彼は狂奔する馬を止めて1人の娘の危難を救い自らも負傷した。が女を呪う彼は自分が助けたテレサ・デ・フォンテナックの親切な申し出を拒絶して立ち去ろうとした。テレサは不思議な男が再び気絶するや家に伴い帰って丁寧に介抱した。数日してクライヴの傷は癒えたが心の傷は未だ癒えなかった。しかし純真なテレサの娘らしい媚笑に打ち負けた彼は彼女に接吻した。かくて彼はテレサを愛する様になったが彼の過去は彼の恋愛を許さなかった。クライヴはテレサに別れて去ろうとすると彼の態度を怪しんだ彼女の祖父は怒って決闘を強いたが自ら興奮のために心臓麻痺を起こして頓死してしまった。クライヴは後始末を引き受けたが死んだ老人と商取り引きありと称し実はテレサに欲望を抱くフレデリックスが訪ねて来た。彼はクライヴを見て驚いたが、クライヴが自分をマーガレットの姦夫とは知らず又あの時人を殺したと思い混んでいるのを奇貨としてテレサにクライヴは殺人犯であり妻帯者であると告げた。クライヴは去り騎馬警官隊詰所に自首して出ると始めて事情を了解した。彼は取って返し、テレサを手籠にせんとするフレデリックスを打ち倒し、すべての事情をフレデリックスに白状させた。折柄豪雨のために壁が崩壊したがクライヴはテレサと共に逃れ出た。
スタッフ・キャスト
- 監督
- レジナルド・バーカー
- 脚色
- ブラッドリー・キング
- 原作
- ジェームズ・オリバー・カーウッド