独裁者の最後

劇場公開日:

解説

モート・ブリスキンとロバート・スミスが共同で製作、脚本を書き卸し、「狂恋の果て」のフランク・タトルが監督した第二次大戦裏話1951年映画。撮影はトニー・ブラウン、音楽はハーシェル・バーク・ギルバートの担当である。「砂漠の鬼将軍」のルーサー・アドラーに、パトリシア・ナイトが共演する。

1951年製作/アメリカ
原題または英題:The Magic Face
劇場公開日:1953年4月1日

ストーリー

戦後、廃墟のベルリンでアメリカ記者ウィリアム・L・シァラー(本人)が掘り出した大戦の裏面史。ーヒットラーがオーストリアを併合した直後、ウィーンで最も有名な百面相役ジェイナス(ルーサー・アドラー)は、妻の女優フラン(パトリシア・ナイト)をヒットラーに奪われ、彼も理由なしに獄につながれた。心中かたく復讐を誓った彼は、ある夜ナチ将校の宴席に招ばれたおり、軍人に変装して脱走、古巣のウィーンに戻ってヒットラーに近づく機会を狙った。まず彼はヒットラーの側近バーガーに取り入り、四六時中総統の一挙手一投足を観察、戦局の推移とともにベルリンに移って次第に枢要な位置に接近して行った。今やヒットラーの情婦となった妻フランにもめぐり合ったが、彼女は彼の変装を見破れなかった。ある夜ジェイナスはヒットラーに毒ミルクを運び、ついに仇敵を倒して総統に化けおおせた。かくて誰にも疑われぬまま彼は再びフランを妻として公私の生活を平然と送って行ったが、戦局は日増しに不利となり、連合軍がノルマンジーに上陸したあとは彼の生活も全く地下壕に移った。ある大空襲の夜、ジェイナスははじめてフランに招待を明かした。驚きのあまり、彼女は狂気のように弾雨の中へ飛び出して行き、その直後、直撃弾は壕を貫いて、この一代の変装師を爆砕した。

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