「匠の技大集結の楽しい皮肉劇場」永遠に美しく… 77さんの映画レビュー(感想・評価)
匠の技大集結の楽しい皮肉劇場
いや〜ゼメキスは本当になんでもこいな監督さんですね。今回も楽しませて頂きました。なんだろう彼のなんでもないようなシーンにまである独特のわくわく感は。
美の追求、加齢・老化、不老不死、女の戦いを最高にシニカルに描いてて、醜くて滑稽なんだけどほんの少し愛おしくて、そしてたくさん笑えます。
電話の後ろでゆっくり復活するマデリーン、旦那の反応、180度回転した体の動き(撮影風景が気になる)、お腹の穴越しの2ショット、穴が空いたままの超バイオレンスな喧嘩、影にもしっかり穴(ワンピースのエースはなんで死んだんだ…w)、館?の男性の気持ち悪い制服もツボでしたw
同じテーマを女性が撮ったらどんな話になるんだろう…少し観てみたいw
やはり今回もVFX技術が光ってます。(特殊メイクも!)
【ナチュラル】と【劇的】が同居する変化は本当に凄い! 老いも若返りもなだらかな曲線で、ほんの数センチ下がったり上がったり広がったり狭まったりなんですよね。たったそれだけのことが女性にとって大大大事件で男性にとっても事件だということを改めて実感w
主演のメリル・ストリープとゴールディ・ホーンはビフォーもアフターも当時40代なんて信じられないくらいの化けっぷり。
そりゃ“アフター”もそれなりのしっかりしたメイクも加工もしてるだろうけど、本当にあれ飲んでんじゃないのってくらいセクシーで可愛いから余計に怖くて。(特にゴールディ・ホーンは50前だったなんて未だに信じられない)
女優さんとしての美に対する努力と役作り、そして見事な怪演に脱帽です。
そしてブルース・ウィリスもこれを観るまで、好きだけど特別演技派だと思ったことはなかったのですが印象が変わりました。
100分間結局ブルース・ウィリスに見えないままで映画が終わってしまいました。老けメイクだけではこうはならない。ダイ・ハード3より前なんて嘘みたいです。
どの業界もそうなのですがこの映画をを観て改めて役者とスタッフのプロ達の地味な作業の積み重ねで一つの素晴らしい作品が出来るんだなぁと思いました。
最後に老いについて。私もいつかしわしわになるのかと思うと確かに怖いし、年下に見られると嬉しくなるようになってきたけどw、その年齢その年齢にしかだせない味とか美しさがあるとおもうから変に抗いたくないし年齢重ねるのは嫌なことじゃなく素敵なことだと思います。生きてる=死に向かって歳を取るだけどそれでいいしそれがいい。
10年後20年後は違うことを言ってるかもしれないけどw、不老不死を望むことだけは絶対にないだろうなと思わせてくれる作品でしたw
ゼメキスは数打ちゃ当たるじゃなくてしっかり一本一本当てにいってる感じが好きです。
メリル・ストリープは私の中では『プラダ』のイメージだったのでこんな顔もあるんだって逆に可愛くみえてきましたw
でもプリンセスタイプというより魔女タイプの美人だからとしぱぱさんの感覚もわからなくはないですw
77さん、どうも、こんにちわ。
この作品、昔に観ました。
面白い映画でした。77さんらしい熱のこもったレビュー素晴らしいですね。
すごく、共感します。
ロバート・ゼメキスの作品はあまり外れがありません。
ただ、この作品を観て以来、メリル・ストリープの作品がなぜかホラー系に見えてしまって困っています(笑)すいません、美人に思えなくなってしまいました。