透明人間(1933)のレビュー・感想・評価
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モノケインの副作用にご注意下さい
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
原作は未読。
かなりクォリティーの高い特撮が目を引きました。包帯をほどくとそこには何も無いと云うお馴染みのシチュエーションの原点を体感。合成にムラがあるのは当時の技術を考慮し仕方無いとしても、上手くつくられているなと思いました。
言わずと知れた「ユニバーサル・ホラー」の名作であり、これぞまさにクラシックだな、と…。最近リブート版が製作され日本でも近日公開されるとのこと。大変楽しみです。
※修正(2024/05/28)
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きっと当時の人には衝撃だったに違いない「透明人間」。今観るとこの人はいったい何を考えているのやら?とツッコミ所の多い作品でした。いや、この手の作品にツッコミは野暮かもしれないですけどね。
しかし、透明になっただけで「世界征服できる!」はないでしょう。具体的な説明がなかったので、いったいどうやってやるつもりだったのやら?せいぜい「こっそり殺人を犯す」が関の山で世界征服は風呂敷を広げすぎです。
ただ銀行から金を盗んで「金じゃ、金じゃぁ」っとバラまいてたのは楽しそうでした。あれ、ちょっとやってみたいです。
古今東西色んな能力が映画で描かれてきましたが、透明になるってのは正直あまり羨ましくなあなぁと思った次第でした。
哀しい結末
85年前にこの映画を撮ったということがすごい。ストーリーは単純明快でオーソドックスな透明人間の物語。ケビンベーコン主演の「インビジブル」と比べてみるのも面白いかもしれない。
殺人や強盗を犯す犯罪者のはずの透明人間(ジャック・グリフィン)だが、中身は人間であり、恋人がいて、彼女のために立派な男になりたかったと吐露するシーンが切なく心に残った。姿なき恐ろしい怪物でも一人の男であり、愛されたいと願う人間的な一面も持っていた。恐怖よりも哀れみを感じさせるラスト。
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