男装女剣客
解説
「勇肌美人女給」「娘十八運動狂」と同じくダラレンス・バッジャー氏が監督したビービー・ダニエルスス嬢主演喜劇で、ジョン・マクダーモット氏が書き卸した物語を氏自身ロイド・コロガン氏と共同して脚色したもの。ダニエルス嬢の相手役は「娘十八運動狂」「令嬢無銭旅行」と同じくジェームズ・ホール氏で、「神ぞ知る」「ニウヨーク」等出演のウィリアム・ボウエル氏を始め、ジョセフ・スウィッカード氏、ゲイン・ホィットマン氏、トム・ケネディー氏、ジョアン・スタンデイング嬢等が助演している。
1927年製作/アメリカ
原題または英題:Senorita
ストーリー
南米の名家エルナンデス家の息子はかねてアメリカサンフランシスコに行っていたが、その処でフランシスカという娘をもうけた。処が国許ではこの子を男児と思い込んでいた。事実フランシスカは武芸運動何でも御座れの達人で男そこのけの勇壮な女だった。フランシスカが20歳になった時国許の祖父はかねて反目しているオリヴエロ一族に厭迫せられ、自分は寄る年浪に対抗する力がないので孫が男と信じている彼はフランシスカを呼び帰した。フランシスカは帰国して祖父の窮迫を見るや男に変装してオリヴエロ一族に当たった。彼女はまずオリヴエロに奪われた牛の群を奪還し散々相手方に侮辱を加えた。この時オリヴエロ家の嫡子ロージャーは欧羅巴から帰っていたが、フランシスカが取り戻した牛は元来我が家のものと教えられていたので大いに怒り、再び牛の奪回を試みると共にフランシスカに決闘を申し込んだ。しかるにその日彼女は女姿に帰って水泳中ロージャーに出会い、2人はひそかに恋心を抱くようになった。けれども男装のフランシスカはロージャーの敵である。その夜両族は激しい闘いを交え、フランシスカとロージャーは一騎打ちの勝負をして、フランシスカは遂に手傷を受けた。そしてその乙女の正体が現れ、2人の愛が成立し、両家は親戚の間柄となって円満に交際することになった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- クラレンス・G・バッジャー
- 脚色
- ジョン・マクダーモット
- ロイド・コリガン
- 原作
- ジョン・マクダーモット
- 撮影
- H・キンレイ・マーティン
- ウィリアム・C・マーシャル