大奮迅

解説

1919年の夏製作されたウィリアム・ダンカン氏主演の連続活劇で、ダンカン氏自身の監督になったものである。「肉弾の響」と同じく、エディス・ジョンソン嬢と、ジョー・ライアン氏とが相手である。大学校庭に於けるフットボールの競技に劇は始まっているが、全篇火の出る様な活劇に軽い喜劇味が加えられてあって、愉快な筋を作っている。

1923年製作／アメリカ
原題または英題：Smashing Barriers

ストーリー

悪戯が過ぎて大学を放校されたディック・デアリングは、新生涯を開拓せんため西部へ渡り、ヘンリー・マナースの経営する材木会社に雇われることとなる。兇悪なブルヘッドと綽名されたバルジャーはこの鉱山を横取りしようとし、山の持ち主マナースを幽閉する。父の行衛を捜しに来たベラ・マナースはディックに危地を救われてから、彼と力を協せて父の捜索に務める。ブルヘッドの一味はベラとディックの身に刻々猛烈な迫害の手を加えて来る。快男子ディックが大奮迅の幕は斯して切って落されたのである。