殺人必勝

解説

マリオン・ジャクソン女史が書き下ろした台本により「侠勇トムソン」「紅顔の侠児」等と同じくアルバート・S・ロージェル氏が監督したもので、主役は「白馬疾風」「侠勇トムソン」等主演のフレッド・トムソン氏が演じ、ヘイゼル・キーナー嬢、フランク・ハグニー氏、デイヴィッド・カービー氏等が助演している。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:The Dangerous Coward

ストーリー

西部の国境付近の小さい町チャパラルでは山猫のレアという男が勢力を逞しくしていた。彼は自分が経営している酒場の踊女コンチタを情婦にしていたが、飲んだくれのマッギンの姪メイを恋していた。しかしメイにはボップ・トレンドという牧童がついていた。この町にレッド・オハラという拳闘のマネジャーが流れ込んで来てボップの牧童姿を見て不思議がった。ボップは二年前まで稲妻小僧という名で鳴らした拳闘家だったが鼠小僧という拳闘家を障害者にして以来拳闘をやめてしまったのだ。レッドはボップに喰い付いて行って金を貰って生活したが今度は山猫と結んでボップをやっつけようと企らんでいた。山猫は拳闘試合を催すことにして町の人々には弱い方に騙して金を賭けさせ、自分だけベンソンという他所者の方に賭けた。レッドはベンソンの力量を見抜きチャパラル方の弱虫をノックしてボップに出てくれと頼み込んだ。ボップは一応断ったが鼠が実は片輪でないことを知ったので出ることに決めた。そして見事に相手を倒した。山猫と鼠とは形勢不利と見て掛金全部を持って自動車を国境の方へ飛ばせた。それを知ったボップは白銀王に鞭って追跡し自動車に飛び乗って格闘したが自動車から突落された。刹那に自動車は断崖から転落して二人の悪漢は頓死した。ボップは金を持って帰りメイと結婚することが出来た。

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