戦う恋人

解説

ベン・エイムス・ウィリアムス氏原作、ハーヴェイ・ゲイツ氏脚色の怪奇劇でフレッド・ルローイ・グランヴィル氏が監督した。主役は「北国の巨人」が最近紹介されたフランク・メイオ氏で、大手は新進のジャクリーン・ローガン嬢である。「大冒険」に出演したガートルード・オルムステッド嬢がちょっと顔を見せる。『メイオ氏の写真にはきっと決まって大格闘がある。この映画中でも余り必要のないところに大活劇がある。筋はまず平凡なミステリー・ドラマである。』とはニュース誌の評。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:The Fighting Lover

ストーリー

アンドルー・フォースデールは思う女を失って悩んでいる友人のネッドが必ず1ヵ月以内に他の女を愛するようになるという賭けをネッドとする。ヴィックという他の一友人が審判役となり、アンドルーは伯母のリディアの力を籍りて、3人の美女を集め、一同リディアの別荘で日を送ることになった。ネッドに女を恋するようにさせたいと思ったアンドルーが、反って3人の美女のうちのヘレンを想うようになり、事件はここで食い違ってくる。ヘレンの様子にどうも審かしい点があったが、ある夜テラピンという高額なダイヤモンドが盗難に逢い、ヴィックが殺された。事件は迷宮に入ったが、怪しいのはヘレンではなく3人の美人のうちの別の美人と気脈を通じ、内外呼応して悪事を行なったので、ヘレンは実は執事バークレーの娘であったことが判明した。アンドルーとヘレンとは結婚し、ネッドはアンドルーの従妹ジャンと恋仲となる。

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