潜水艦SOS
解説
「悪魔の空襲」「アリゾニアン」のリチャード・ディックス、「ワンダー・バー」「カリアンテ」のドロレス・デル・リオ及び「舗道の青春」「男性No.1」のチェスター・モリス、が主演する映画で、「悪魔の空襲」「無法地獄」のアール・C・ケントンが監督に当たった。脚本はライアム・オフラーティー、ジェローム・チョドロフ、ダルトン・トランボが協力執筆したもの。助演者は「悪魔の空襲」のジョージ・マッケイ、「黄金の雨」のジョン・ガローデッド、「何が彼をそうさせたか」のピエール・ワトキンス、「嵐の戦捷旗」のワード・ボンド、「虎鮫島脱獄」のフランシス・マクドナルドその他である。カメラは「クレイグの妻」「罪と罰」のルシエン・バラードが担当した。
1937年製作/アメリカ
原題または英題:Devil's Playground
ストーリー
米国海軍きっての名潜水士ジャック・ドーガンとポップ・メイスンは無二の親友であった。彼らは常に2人連れ立っていたが、ついにドーガンはサン・デイエゴノ海兵団の教官に任命されて陸上勤務となり、メイスンは潜水艦ノーチラス号乗り組みを命ぜられて、2人は別れ別れとなった。ドーガンは多年の宿願であった家を持ってすっかり愉快になった。家を持つと1人では物足りない気がする。ドーガンはぶらりとダンスホールへ出掛けた。そこで彼はカーメンという美しいダンサーと会った。彼女は見かけはおぼこ娘のように見えたが、実は妖婦型の女だった。彼女に1眼惚れしてしまったドーガンは、カーメンを自分の家に案内して、結婚を申し込んだ。ドーガンわ愛する気はないが、家庭を持ちたいと思っていたカーメンは承知した。ドーガンはカーメンを溺愛した。海兵団から帰宅すると、怠惰なカーメンのために自ら料理番となって喜ぶという有り様であった。ドーガンが命令で1週間の航海に出た時も、家に淋しく夫を思っているはずのカーメンは昔の職場のダンスホールへ行って、男たちと踊り狂うのあった。中国航海から帰ったメイスンは、旧友に会いたいとダンスホールを覗いてカーメンと会った。彼はカーメンがドーガンの妻とは知らず、1週間を彼女と共に夢のように送った。ドーガンが帰った日メイスンと波止場で出会った。ドーガンは妻と家を見てくれとメイスンを自宅に伴った。初めてカーメンが親友の妻と知ってメイスンは驚いた。しかも隙を見てカーメンはメイスンに抱きついた。それを垣間見たドーガンは誤解して憤り、メイスンを殴り倒して家から蹴出してしまった。その後メイスンが乗っているノーチラスは濃霧のために汽船と衝突して沈没した。海底300メートル、救助作業は行われたが不成功であった。ドーガンはメイスンが乗っている船を救う気は無く家にいてラジオを聞いていた。も早艇内には空気がなくなる、と報じられた。カーメンはドーガンにすべてを告白して、潜水艦を救ってくれと頼んだ。自分が愚かであったことを初めて知ったドーガンは遭難現場へ、飛行機でついた。さがに名潜水士は困難な救助作業を果たした。その後、ドーガンはカーメンを離別し、メイスンとの親交を取り戻した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アール・C・ケントン
- 脚色
- ライアム・オフラーティー
- ジェローム・チョドロフ
- ダルトン・トランボ
- 製作
- エドワード・コドロフ
- 撮影
- ルシアン・バラード