悪魔絶滅の日

解説

米国西部開拓時代の物語で、S・E・V・テイラー氏の脚色をD・W・グリフィス自ら監督せる作品。主役は「東への道」「散り行く花」のリチャード・バーセルメス、「渇仰の舞姫」「勇士の血」の故クラリン・セイモアーおよび「夢の街」出演のキャロル・デンプスターで、そのほかラルフ・グレイヴス、ジョージ・フォーセットなども出演する。

1919年製作/アメリカ
原題:Scarlet Days

ストーリー

ロージー・ネスは人気の荒い西部のダンスホールの踊り子であったが、娘には卑しい我が身の素性を隠して、東部の学校の寄宿舎で勉強させていた。娘は母を喜ばせんと、何も知らずに西部へ駅馬車に揺られて来た。義侠心ある山賊アルヴァレスと、2人の鉱山技師とが彼女をして母の生活を知らしめまいと努力した。この時母は盗人と争って、その盗人が心臓麻痺で頓死したため、殺人の懸疑をかけられていた。ダンスホールの主人はロージーをして娘と3日間だけ暮らすことを許した。この3日間こそ、ロージーが生まれて始めて味った真に楽しい日であった。しかし嗚呼、それが終わった時はロージーは身に覚えなき殺人罪に問われて引き立てられねばならぬのであった。酒場の主人は娘を我が手に入れようとし、無頼漢を引き連れて娘のいる技師の小屋へ押し寄せる。アルヴァレスは役人に救助を求め、2人の女を助けるため我身を役人の手に引き渡さんとしたが、遂に正義と真実は総てを征服して、2組の恋人が黄金花さく西部の天地に出来上がった。

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