氷原の血煙

解説

自社やファースト・ナショナル映画等の監督に当たっていたエドウィン・カリューウ氏が再び自社において監督製作した映画で、原作は雪国活劇の多数を書いてお馴染みのジェームズ・オリヴァー・カーウッド氏の小説『大北の詩的な審き』(The Poetic Justice of Uko San)で脚色はレイモンド・L・シュロック氏である。役割はすこぶる立派で、ケネス・ハーラン氏が主演、その他「ユーモレスク(1920)」のガストン・グラス氏「熱血の大河」「新三銃士」等のローズマリー・セビー嬢、「電話の銃声」等のアリス・レイク嬢。「海の狼(1920)」等のノア及び「ロビン・フッド(1922)」「勇敢なる孤児」等のウォーレスのビーアリー兄弟が共演している。

1922年製作/アメリカ
原題:I Am the Law

ストーリー

カナダ西北騎馬警官隊のパラダイス屯営所長マルドウ警部は妻の不心得から部下の警官トム・フィッゼラルドに射殺された。トムの兄のボッブは例え犯人が弟であっても必ず加害者を逮捕すべく大吹雪中を追跡した。トムは己が欺している女ジョアンの小屋に身を潜めたが遂にボッブに捕らえられた。突然ボッブは肺炎に襲われ死期が迫った。彼は母に最後の別れ手紙を認めた。飽くまでも凶悪なトムは此の手紙を所長殺害の兄の告白書に偽造しパラダイス本部帰り総ての罪を兄に被せ職に復していたが、図らずも兄の生存を知り早速彼を殺人罪として捕らえ理不尽にも投獄した。かつてボッブに助けられたジョアンは既に卑劣なトムに愛想つかし、ボッブを恋していたが、この冤罪に彼が苦しむのを見て奮然として起ちすべて秘密を知る前所長夫人を強要してトムの悪事を人々の前に自白せしめ正に締首にあおうとしていたボッブを助けたのである。2人の恋は成る。

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