西部の星影(1930)

解説

「快走王」「君恋し」と同じくリチャード・アーレン氏とメアリー・ブライアン嬢の共演映画で、「滅び行く民族」「曠野に叫ぶ(1930)」のゼーン・グレイ氏の原作から「危険なる楽園」「若き翼」のウィリアム・スレイヴンス・マクナット氏とグロヴァー・ジョーンズ氏が脚色し、「崩るる天地」「砂丘を越えて」のオットー・ブラワー氏と「桃色の盗賊」のエドウィン・H・ノッフ氏とが共同監督し「半分天国」「七日間の休暇」のチャールズ・ラング氏が撮影した。助演者には「ロマンスの河」「サンダーボルト(1929)」のフレッド・コーラー氏、「命を賭ける男(1930)」のレジス・トゥーミー氏、「駄法螺成金」のハリー・グリーン氏、ジョージ・チャンドラー氏、ウィリアム・ルメイヤー氏等が顔を出している。因に本映画の物語は1925年にジャック・ホルト氏を主役としてパ社で映画化されたことがある。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Light of Western Stars

ストーリー

ディック・ベイリーの友達で若い牧場主が突如何者かの手にかかって殺された。ディックは悪シェリフと組んでいるならず者のスタックを怪しいと睨んだ。酒の上からディックは冗談半分に最初会った白人の娘と結婚すると公表したがそれに丁度当った女性というのは兄の遺して行った牧場を管理するべく町へ来た牧場主の妹ルスであった。ディックの唐突な求婚はルスをひどく侮辱した。その過ちに気がついた時ディックは心中に少からず悔いた。ルスを牧場に案内した滑稽な行商人パイ・パンは彼女のために牧童を集めようと申出た。その人間の1人としてディックを紹介されたルスはその雇入れを拒んだ。しかし無頼漢スタックが牧場は自分のものだと言ってルスを困らせている時現われたディックの行為はルスの心を和らげディックとその部下達は雇われることになった。スタックがルスの兄から金魂を盗んだと信じたディックは部下を従え策略を用いてシェリフの事務所からその金魂を奪い返して牧場の税金を支払った。ディックはルスを心から愛し初めた。だがルスの許婚者だと自称する男ポップがこの牧場に姿を現わすに及んでディックはルスへの恋も諦めねばならぬと思ってガッカリしてしまった。そしてポップの小うるさいおせっかいに腹を立てたディックが格闘をはじめようとした際スタックを先頭としたシェリフの一隊が襲来したのでディックはそれの防戦に当らねばならなかった。スタック一味は家を包囲した。激しい射撃戦がひらかれた。隙を見て忍び出たディックは牧場の馬を放して敵を悩ました。そしてスタックを捕えてルスの兄を殺害したことと金魂を奪ったことを白状させ、なお逃走を企てる彼を追ってついに自滅せしめた。傷を負ったディックが牧場へ連れ帰られた時ポップは彼を喜び迎えた。ルスもディックを人知れず愛している自分の心を知った。

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