青春の夢(1929)

解説

ジョン・フランシス・ナッターフォード氏がストーリーを書き下ろし併せて撮影台本に作り上げたものをケンメイナード映画「金塊争奪(1929)」「爆弾突進」「乱射乱撃」の監督者たりしアルバート・ロージェル氏が監督したもので主演者には「妖艶乱舞」「輝く人生」のベン・ライオン氏、「地熱」「間諜」のジェイソン・ロバーズ氏、「我等のサリー」「見当違い大当り」のシャーリー・メイスン嬢が出演している。カメラは「ドノヴァン」のテッド・テズラフ氏が担任。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:The Flying Marine

ストーリー

海軍陸戦隊の航空部に横転の名手として知られたスティーヴ・モーラン氏は除隊になって兄ミッチのところへ帰って来た。旅客飛行を業とする兄は幼馴染みのモリイを想っていた。しかるに帰宅すると間もなくスティーヴはモリイと恋を語るようになり、ついには婚約をといかわしてしまうようになった。だがスティーヴが競馬に夢中になり婚約の指輪まで金に代えてしまったのでモリイは彼に愛想をつかしミッチと親しくなっていった。丁度その時スティーヴは映画会社の乞いに応じて夜間撮影をやったが不幸にして墜落し聴覚を失ってしまった。兄ミッチは弟の気の毒な様を見ては今さらモリイと自分との仲も語れなかった。そして弟の耳の治療費を稼ぐために不得意な落下の撮影をひきうけたのであった。ところが弟の耳は急に聞え出し計らずも兄とモリイを知った。そして折りからの電話で兄の飛行を知り急ぎ撮影地点に駆けつけひそかに兄と同乗した。いよいよ落下の時、兄の落下傘は翼に引っ掛かり危険に瀕した。弟スティーヴは身を挺して兄ミッチを救った。だが、スティーヴ自身は機体とともに真逆さまに墜落し惨死をとげたのであった。

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