地獄の埠頭
劇場公開日:1956年6月30日
解説
「狂恋の果て」のフランク・タトルが監督。撮影は「マッコーネル物語」のジョン・サイツ、音楽は「愛欲と戦場」のマックス・スタイナー。主演は「マッコーネル物語」のアラン・ラッド、「死刑5分前」のエドワード・G・ロビンソン、「覆面の騎士」のジョーン・ドルウ、助演はウィリアム・デマレスト、ポール・スチュワート。
1955年製作/アメリカ
原題または英題:Hell on Frisco Bay
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1956年6月30日
ストーリー
無実の殺人罪で投獄されやっと出所した元警官スティーヴ・ローリンス(アラン・ラッド)は刑務所の入口で、妻のマーシァ(ジョーン・ドルウ)と警部補ダン・ビアンコの出迎えを受けるが、何故か冷たい空気が流れる。妻が自分の不在中に一時ではあったが、不倫の恋に陥ったことで、喜んで迎えを受けるわけにはいかなかった。サンフランシスコに姿を見せたスティーヴはボスであるヴィクター・アマト(エドワード・G・ロビンソン)が未だにこの漁師たちの間に勢力を持っていることを知る。それに彼の競争相手のフランク・ラゴーニが行方不明になっていた。更にフィアスケッティ老人が溺死体となって発見される。その裏にアマトの魔手が秘んでいるに違いない。スティーヴを刑務所に送ったのはアマトではなかったろうか?アマトの事務所には甥のマリオと殺し屋のジョオ・レイが常勤している。スティーヴの妻は、波止場のボスに抵抗することは一命にかかわるとさとすが、彼はききいれない。悪徳刑事のコンナースが訪れてスティーヴを買収しにかかったが、彼は一蹴する。スティーヴは以前ラゴーニの共同経営者だったパスモニックを訪れる。しかしパスモニックは何者かに脅迫されているのか口を割らない。スティーヴは息子のジョージに目をつけ、ジョージからラゴーニが殺されたことを聞き、その犯人がブラック・エヴァンスであることを聞く。その夜ナイトクラブでマリオをおびき出し、ブラックの居所をつきとめる。おののくマリオは叔父のアマトに一部始終を話す。アマトはスティーヴの殺害を命じるが、ビアンコ警部補の登場で、立場が逆転し、ブラックを殺人容疑で逮捕し、検察本部にマリオを参考人として拘留するようネヴィル警部に要請する。アマトハマリオトブラックの暗殺を殺し屋のジョオ・レイに命じる。2人は何なく殺されるが、ジョオは貰い分の少なさを親分アマトに文句を云う。アマトはジョオの腹部へ拳銃を見舞う。その乱発の音を聞いたスティーヴは、快速ボートで高飛びしようと計ったアマトを桟橋でつきとめ、疾走するボートの上で大乱闘となる。遂にスティーヴは勝利を得、アマトは警察艇に収容される。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランク・タトル
- 脚色
- シドニー・ボーム
- マーティン・ラッキン
- 撮影
- ジョン・F・サイツ
- 音楽
- マックス・スタイナー