情熱の花を訪ねて

解説

H・W・ロバーツ氏原作の小説をフランク・ベレスフォード氏が脚色したもので「仮面の都会」等と同じくトーマス・ヘフロン氏の監督である。主役は「謎の良人」「懐かしの小唄」等と同じくクララ・キンボール・ヤング嬢で、相手は「異郷の露」等出演のアルバート・ロスコー氏である。

1923年製作/アメリカ
原題または英題:A Wife's Romance

ストーリー

スペインマドリッドに駐在する米国の外交官ジョン・アディスンの妻ジョイスは、天性絵筆に親しむのが何よりの慰めであったが、国を離れて来ていると仕事のみ熱中して自分を顧みてくれぬ夫の態度が物足りなくいよいよ好きな絵によって淋しさを忘れようとしていた。ある夜彼女は山賊ラモンに襲われたが、淋しい妻と若い山賊との間にはいつしか友情以上の感情が芽生えた。2人はあるカフェーへ行ってジョイスの昔友達に逢う。ジョイスはしかし人妻であることを忘れる程の無貞操な女ではなかった。ラモンの要求を彼女は断然拒絶した。これを影で聞いていた彼女の夫ジョンは今までの態度を改めて妻を淋しがらせないようにしようと決心した。批評ースペインを背景にしたロマンティックな劇。一般の人々ことに婦人達を喜ばすであろう。

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