劇場公開日 1946年8月

情熱の航路のレビュー・感想・評価

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4.0ベティ・デイヴィスが輝く素敵な映画

2022年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ベティ・デイヴィスがみすぼらしい病人から華やかなレディへと見事な変化を見せながら、内面でも弱い女性から強い女性になっていく姿を見事に演じた佳作。

さすが本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされただけある相変わらず素晴らしい演技。
まぁ、ベティ・デイヴィスはアカデミー賞に10回ノミネートされて、うち2回は主演女優賞を獲得したので、当時の常連スター。

この映画、やたらと娘にキツく当たる母親(グラディス・クーパー)のもとで精神を病んだ娘(ベティ・デイヴィス)が気の毒に思えるところから始まる。
そして、その娘は精神科医(クロード・レインズ)の療養所で治療して、大きな客船で旅をすると船で出会った男(ポール・ヘンリード)と愛し合うようになるのだが、彼は妻子があった。
恋をしながら、自分に自信を持って生きるようになったベティ・デイヴィスが着るドレスは、本当に華やかで綺麗。

1本の映画で演じた女性の振り幅の大きさが、そのまんまベティ・デイヴィスの色々な映画で演じる役の振り幅の広さと通じるように見える。

また、この映画で、ポール・ヘンリードとクロード・レインズが共演しているので『カサブランカ』みたいだな……などと思っていたら、本作は1942年作品。
なんと『カサブランカ』と同じ年に製作されている共通点。
同じワーナー作品でもあり、不思議な感じがした。

個人的に感動したのは、ベティ・デイヴィスがポール・ヘンリードに言う「ジェリー、月は要らないわ。星があるじゃない」というセリフが、心に残る素晴らしさであった。
「ロマンティックなんだな、これが……」などと思ってしまう。

序盤は少し戸惑ったものの、なんとも素敵な映画であった。

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たいちぃ