ジャンボ

劇場公開日:

解説

サーカスを舞台にしたミュージカル。大興行師ビリー・ローズが製作したブロードウェイのヒパドーム劇場のヒット作を映画化したものである。「バスター・キートン物語」のシドニー・シェルダンの脚本を「上流社会」のチャールズ・ウォルターズが監督し、「西部開拓史」のウィリアム・ダニエルスが撮影した。音楽は舞台と同様、作曲リチャード・ロジャース、作詞ロレンツ・ハートのチームで、地の音楽は「錨を上げて」のジョージ・ストール。製作は「ボーイハント(1961)」のジョー・パスターナクとドリス・デイの夫マーティン・メルチャーである。出演者は「ミンクの手ざわり」のドリス・デイ、「脱走」のスティーブン・ボイド、コメディアンのジミー・デューラント、TVや「チャップリンの殺人狂時代」のマーサ・レイ、「ガールハント」のディーン・ジャガー、象のシドニーなど。

1962年製作/アメリカ
原題または英題:Billy Rose's Jumbo
配給:MGM
劇場公開日:1962年12月21日

ストーリー

巨象ジャンボの芸を売り物のワンダー・サーカスがやって来た。おやじのポップ(ジミー・デューラント)の娘キティ(ドリス・デイ)は一座の看板スターだ。いよいよサーカスが始まった。が、登場するはずの綱渡り師が姿を見せない。皆が狼狽しはじめた時、突然黒装束の男が現れて見事な離れ業を演じた。前夜入団を断られた若者サム・ローリンズ(スティーブン・ボイド)だ。その夜、借金取りが現れたポップらは大弱り。がジャンボの働きで彼らは逃げ去った。それっとばかりにサーカスは引っ越しだ。14年来のポップのガールフレンド、ルル(マーサ・レイ)はキティたちをいたわった。町から町への旅暮らしでサムとキティは相思相愛になったが、サムはこの愛情に踏みきれずにいた。というのは彼こそワンダー・サーカスを潰そうとしている張本人で、人気者ジャンボの獲得を狙うノーブル・サーカスの団長ノーブル(ディーン・ジャガー)の息子だったのだ。大雷雨の後の静かな夜、彼の胸の中で恋の歓喜にひたるキティに、サムの心は決まり、父の野心と手を切るために父の元へ急いだ。行き違いにノーブルがワンダー・サーカスに乗り込み、買い集めた借金証文をポップにつきつけ返済を迫った。ノーブルの口からサムの正体を聞いたキティの怒りは大きかった。ワンダー・サーカスは四散し、ジャンボは連れ去られた。ポップ、キティ、ルルらのショウ旅行が続いていたある日、彼らの前にジャンボを連れたサムが現れ、非を詫びた。ワンダー・サーカスは忽ちよみがえり、ジャンボを入れてスター五人のショウは、行く先々で割れるような喝采を浴びるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第20回 ゴールデングローブ賞(1963年)

ノミネート

作品賞(ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) スティーブン・ボイド
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジミー・デュランテ
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ドリス・デイ
最優秀助演女優賞 マーシャ・レイ
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