新モンテ・クリスト

劇場公開日:

解説

「生きている死骸」「晩春」のルイス・ヘイワードが主演する映画で、「コルシカの兄弟」と同じくエドワード・スモール作品である。大デューマの「モンテ・クリスト伯爵」とは無関係に、カート・シオドマクとアーノルド・フィリップスがストーリーを書おろし、「コルシカの兄弟」のジョージ・ブルースがアルフレッド・ニューマンと協力脚色し、新人ヘンリー・レヴィンが監督に当りチャールズ・ロートン・ジュニアが撮影した。助演者は「海賊キッド」のバーバラ・ブリトン、新顔のジョージ・マクレディ、「育ち行く年」のヘンリー・スティーブンソン、「心の旅路」のユーナ・オコナー、レイ・コリンズその他である。

1946年製作/アメリカ
原題または英題:The Return of Monte Cristo
劇場公開日:1948年6月

ストーリー

エドモン・ダンテスは彼の大伯父が初代モンテ・クリスト伯爵で彼がその莫大な財産の相続人であることを知った。大伯父は友人のデュヴァルをダンテスの後見人に指定して、財産はダンテスが成人するまで、ブランシャールの銀行に委託しておいたのである。デュヴァルはダンテスが成人したので、遺言状を法廷に持ち出す。ところが、銀行頭取エミル・ブランシャールは、彼が後見している娘アンジェール・ピカールが相続人に指定してある遺言状を提出し、デュヴァルの遺言状は偽造だと訴える。判事ラフィットはブランシャールの肩を持ち、ダンテスとデュヴァルを財産横領を企む詐欺のかどで、捕え投獄させる。警察庁官アンリド・ラ・ローシュは、アンジェールと結婚し財産を自由にしようと企らんでいるので、デュヴァルを殺させ、ダンテスを悪癖島の牢獄へ送ってしまう。ダンテスは以前役者だったボムベルと会い、共謀して脱獄してマルセイユに帰る。ダンテスは復讐を計りオデオン劇場に隠れアンジェールを襲って、彼の顔を見せる。ラフィットとド・ラ・ローシュはマルセイユ中を捜索させるが、ダンテスは捕らえられない。ダンテスは背骨が曲がった姿に変装して、ダンテスを発見したと偽ってラフィットをたぶらかして、その罪を告白させると、彼は心臓マヒで死んでしまう。アンジェールが罪のないことを知ったダンテスは彼女にド・ラ・ローシュとブランシャールを警戒せよと告げる。一方、ダンテスはブランシャールの銀行に取りつけ騒ぎを起こさせると、怒った群衆はブランシャールを殺してしまう。最後にダンテスはド・ラ・ローシュをオデオン劇場におびき寄せ、暗い観客席に証人を座らせておいて、そこで罪を自白させる。ド・ラ・ローシュは死刑にされるであろう。そしてダンテスが美しいアンジュールと結婚する日も近いであろう。

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