信仰

解説

C・ガードナー・サリヴァン氏の原作でドロシー・ダルトン嬢を主役とした西部を背景の劇である。ニュース誌の本映画に対する批評は『作者のサリヴァン氏は一体どうしたと言うのだ。製作の設定期日に間に合わせるために粗製濫造をやったのに違いない。何という馬鹿馬鹿しい筋であろう。リアリストがこれを見て失望するのはもちろん、いかなるセンチメンタリストがこれを見たって呆れ返るに相違ない。』とこれはまた珍しく悪口を言っている。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:The Lady of Red Butte

ストーリー

レッド・ビュートと言う西部の鉱山街に、父から賭博場を遺されたファロー・ファンと言う娘があった。彼女は町の人々から尊敬に近い感情をもって遇されていた。町は平和を保っていたが、ウェブスター・スミスと言う熱狂的な宗教家がこの町へ来て、町の人々の『罪』を攻め、町を地上の地獄とまで呼び、この町を焼き払ってしまいたいと天に祈るに到ってから、ファローはこの狂牧師を正気に戻さんと力を画した。折柄悪疫流行していたので酒場の主人ハンスンは消毒するため酒場で火を燃やしたが、これがたちまち広がって町中の大火となりスミスの教会も焼け落ちた。残ったのはファローの家だけであった。スミスは激怒の余り彼女に打って懸かったが、彼女が身を防ぐために彼を殴ったのが元で、失われていた彼の理性が帰り、彼は愛と親切に満ちた男となった。その後彼女が彼をメキシコの悪人と誤って狙撃し傷を負わせてから、彼女は初めて彼の理性に立ち帰ったのを知り、やがて2人は恋仲となる。

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