白絹の女

解説

デイヴィッド・ライルが1916年に著した同じ名の小説から脚色したもので、「世界に鳴る女」「黄金の篭」と同じくサム・ウッド監督、グロリア・スワンソン主演になったもので、対手は「焼け爛れし翼」のコンラッド・ネーゲルと「運命の鼓」のロバート・ケインとである。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:The Impossible Mrs. Bellew

ストーリー

ランス・ベルウは妻ベティーと子供とを顧みず、ナオミという女の家に入り浸っていた。彼の朋友ジェリー・ウッドラフはベティーに同情していたが、予てベティーを追出してベルーと結婚しようと企んでいたナオミは、ジェリーとベティーが道ならぬ道に踏み入っているとベルウに語って、彼の嫉妬を煽り、ベルウはジェリーと争って、彼を射殺した。ベティーは我子可愛さの余りから夫に有利な証言をしたのでベルウは無罪となったが、彼は直ちに離婚の訴訟を起して勝ち、子供ランスをも引取ることになったので、悲しみを忘れ世の侮りから遠ざかるためにヨーロッパへ向う汽船に乗っていたベティーの手から、愛児は連れ去られて終ったのであった。フランス西ドウヴィルにおいて、ベティーは船中で知り合いになった小説家ジョン・ヘルスタンと恋仲となるが、彼女を知るアリスは嫉妬から悪い評判を立てたので、ジョンの父までもベティーを誤解し、息子の将来の為に彼のことを思い諦めてくれと彼女に頼む。涙を隠してベティーはある宴会の席上で心にもない放らつを装い、ジョンを失望させたが、ベティーの叔母がベルウからフランスを取戻してここへ来、全ての事情を説明したため、ベティーはジョンとの新しい恋に酔う事が出来た。

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