昇天の意気

解説

マックス・ブランド氏作の小説を映画化したもので、「侠勇ドン・ジュアン」「痛快男児」等と同じくジョン・G・ブライストーン氏が監督したトム・ミックス氏主演映画で、対手役は「紅の大空」「恋の鉄条網」等出演のクララ・ボウ嬢が勤め、シリル・チャドウィック氏、ジュディ・キング嬢、トム・ウィルソン氏、ポール・パンザー氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:The Best Bad Man

ストーリー

ヒュー・ニコルスは巨万の遺産を擁し都会の歓楽に刺激を逐うてその日を徒然のうちに送って居たのでのらくら者と云われていた。ところがある日コロラドから牧童が来てヒューの亡父の違約を責めた。しかしヒューはダンラップという男に契約を履行せしむべく2万ドルを渡しその受取書を持って居たのでダンラップが不正を働いているに違いないことを悟った。そこで彼は忠僕サムを伴いコロラドに向った。彼らは旅回り音楽家に身をやつして2万ドル奪還の計画を立てた。住民たちは人頼みを思い切って自ら堤を建築し始めた。ダンラップ一味はその工事の妨害を計った。さてヒューはペギーという美しい娘に恋し彼女の父に金を貸してやったりした。ある晩彼はダンラップの家を襲い2万ドルを奪還して逃れた。ダンラップは役人に加勢してもらって彼を追跡した。ヒューは堤の近くの小屋に逃げ込んだ。追跡隊は小屋に迫って乱射した。ダンラップは初めて旅音楽師がヒュー・ニコルスと知り堤を爆破せしめて彼を殺さんとした。堤は破壊され大洪水が起った。ヒューとペギーは激浪に陥りながらヒューは勇敢に奔流と戦って愛するペギーを無事に救った。ダンラップは受くべき法の制裁を受け、ヒューは芽出たくペギーと結婚式を挙げた。

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