醒めよ人妻

解説

徒らに世話女房にのみなりおおせるのが人妻の務では無い。家庭の秩序を保ち又夫を楽しますことを忘れた女は、やがてその夫を失う悲しき日に会うのである……。セシル・ビー・デミル氏の監督になった社会劇で結婚問題を取り扱ってある。主役はエリオット・デクスター氏。その他マーシャ・メイノン嬢、セオドア・ロバーツ氏、フローレンス・ヴィダー嬢も出演する。

1918年製作/アメリカ
原題または英題:Old Wives for New

ストーリー

米国のある都会に住む石油王と人に呼ばれるチャールズ・マードックの妻ソフィーは不精極まりない女で、マードックはソフィーを離婚せんとした。憎むべき我が家を逃れもんもんたる胸を抱いて北部の山中に狩猟に赴いたマードックはジュリエット・レーバーンと言う女裁縫士に会し、初めて己が求めていた真の女に会ったことを喜ぶ。しかるに妻のマードックはこれを知って夫からの離婚の申し出を諾さない。マードックはトムと呼ぶ友人の遊蕩家に誘われ、未だ表面のみ快楽を追う男のように装っていたが、寸時もジュリエットの面影は忘れなかった。その中トムは嫉妬のため怒った素性卑しき女の手にかかって死に、それとほとんど同時にソフィーとマードックの離婚は成り立ち、マードックとジュリエットとは世評姦しきニューヨークを逃れ、美しき水都ヴェニスに相愛の歓喜を楽しむ。

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