鮫島の主

解説

「戦う人々」を監督したフレッド・ルローイ・グランヴィル氏が原作及び監督をした南海情話で、フランク・メイオ氏が主演し、美しいメイ・コリンズ嬢が対手役を演じている。

1921年製作／アメリカ
原題または英題：The Shark Master

ストーリー

南海の一孤島に漂著した白人の娘はフレーム・フラワーと原住民に呼ばれて波と砂を友として成長した。サンフランシスコのある海運業会社の社員マクレオド・ディーンはジューンという娘と婚約であったが、南海を航海中難破し、フレーム・フラワーのいる島へ漂着する。彼女に恋していた原住民がディーンを彼女から遠けようと計って殺人の罪を彼に着せたので彼が島を追放されたとき、フレーム・フラワーも彼の跡を追って共にある孤島に来る。彼女の熱烈な愛を知り、都へ帰る望みのないことを知ったとき、ついにディーンは彼女を妻とすることにした。そして不自由ながら楽しい生活がこの孤島に続けられた。都のジューンは父と共に救助船を用意して南海の島を廻ってディーンの行方を探すうち、彼等が住む島を尋ね当てた。彼の許婚を見たフレーム・フラワーは一途に我身をはかなんで消えようとしたが、すでに赤児も生まれた彼女のことを思って、ディーンはジューンを島から去らしめ、危うい妻の命を救って2人とも永くこの島に平和な生活を続けたのである。