殺人美学
劇場公開日:1969年12月2日
解説
エミー賞など、いくつかの賞を獲得した、アメリカTV界出身のS・リー・ポゴスティンの監督第1作。脚本も彼自身執筆した。撮影は、「バルジ大作戦」のジャック・ヒルドヤードが担当。音楽は「栄光の座」のアレックス・ノース。製作は「100挺のライフル」のマーヴィン・シュワルツ。出演者は、「太陽を盗め」のジェームズ・コバーン、「刑事」のリー・レミック、リリー・パルマー、バージェス・メレディス、スターリング・ヘイドンなど。
1969年製作/アメリカ
原題または英題:Hard Contract
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1969年12月2日
ストーリー
ジョン・カンニガム(ジェームズ・コバーン)は、ラムジイ・ウイリアムス教授(バージェス・メレディス)と名のるボスのもとで働く殺し屋だった。冷静な彼はスマートに殺人を行い、女との関係にもクールで、溺れることはなかった。アメリカでの仕事を終えたジョンは、スペイン、ブルッセル、それにもう1つ別の場所での3つの殺人を行うという新契約を、ラムジイと結んだ。スペインに向かったジョンは、シーラ・メトカフ(リー・レミック)とその親友アドリアン・ベッドフォード(リリー・パルマー)という2人の女に会った。ジョンに興味を持ったシーラは、娼婦となってジョンに近づき、関係を結んだ。この夜は2人にとって忘れられぬものとなった。スペインでの殺人を終えたジョンは、シーラを追って、タンジールに向かい、2人は再会した。この時、シーラに行きずりの恋以上のものを感じたジョンは、そんな気持ちをふりきるべく、第2の殺人を行うため、ブルッセルへと旅立った。が、そこでの殺人に成功したもののジョンは、自分の腕に不信をもつようになっていた。そんな時、ラムジイから、第3番目の犠牲者は、マドリードにいて、20年前の殺し屋ナンバー・ワンであることを知らされた。マドリードでその男、マイケル・カールソン(スターリング・ヘイドン)に偶然会ったジョンは、マイケルが、彼を自分を狙っている男だと知っていることを直感し、狼狽した。一方、シーラはジョンを忘れられず、マドリードにいる彼を追って来た。今はすべてを知ったシーラは、ジョンに「なぜ、人を殺すのか」と聞くのだった。シーラの言葉や「今は正当防衛でも人を殺さない」というマイケルの言葉からジョンは殺し屋に嫌気がさし、シーラを連れて、いずこともなく立ち去ったのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- S・リー・ポゴスティン
- 脚本
- S・リー・ポゴスティン
- 製作
- マービン・シュワルツ
- 撮影
- ジャック・ヒルドヤード
- 音楽
- アレックス・ノース