殺人倶楽部

解説

「突撃」「ドラモンド大尉」のロッド・ラ・ロック氏が主演する映画でオクタヴァス・ロイ・コーエン氏原作の小説から「破戒」「キング・オブ・キングス」のジェニー・マクファーソン女史と「通り魔」「暗黒街のローマンス」のダグラス・Z・ドーティー氏が脚色し、「クリスティナ」「大河の奇賊」のウィリアム・K・ハワード氏が監督したもので主演者のほかに「鐵假面」のマーゲリット・ド・ラモット嬢、「黄金の世界へ」のジョージ・クーパー氏、「思い出」のグスタフ・フォン・セイファーティッツ氏、「黒時計聯隊」のウォルター・ロング氏、「愛すればこそ(1929)」のレイ・ホーラー氏等出演、キャメラは「クリスティナ」「ヨーロッパ突進」のルシエン・アンドリオ氏が担任。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Red Dice

ストーリー

窮乏のために大切な従軍勲章さえも質に入れなければならないようになったアラン・ベックウィズは酒の密輸入団の首領アンドルウ・ノースから10万ドルの金を借りることを頼み込みその保証としてもし返金不可能の場合には自分の生命を提供することを承諾した。アンドルウは赤い骰子をふって期日を約1年先の12月24日ときめる。そしてその契約を確実にするためにアンドルウはアランに妻を娶らせようと計り、最近自分の密輸入した酒を横領して殺されかけているジョニー・ヴェーンの姉ビヴァリイが弟の命乞いに来たのを幸い彼女とアランとを結婚させた。動機がこんな具合なので式を挙げてからもアランとビヴァリイの間には愛など芽ぐもう筈もなくお互いに相手の素性を疑っていた。アンドルウは子分のスクィントに命じて絶えず2人を監督させた。所が幾ヶ月か経過した頃アランがアンドルウとの契約に焦燥していることから2人は打明け合い共にアンドルウに利用されていることを知って親しみを感じはじめる。契約期限が切れようという日にアンドルウの密輸入船で帰って来たジョニーは返済の金に困っているアランをすすめて、自分が持ち帰った酒を横取りしてアンドルウに二重に売りつけ借金を差引くようにさせる。だが此の計劃はアンドルウに知れ、波止場の隠匿所で仕事をしている2人を捕えるためにアンドルウは子分を従えてかけつける。丁度殺害の目的でアンドルウの家を訪れたビヴァリイは良人と弟が危険に瀕しているのを知って水上警察署へ急を訴える。仕事に失敗したアランは波止場で約束通り殺されることになったがアンドルウから命令されたスクィントはわざと急所を外してアランを撃つ。彼が倒れた時、水上署の一隊が現われてアンドルウ一味は縛につく。だがスクィントとジョニーとアランとはビヴァリイの手に渡されることになる。恢復したアランの一家にクリスマスが来て愛の生活が始まったのである。

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