極楽オペレッタ

解説

「宝の山」と同じくローレル及びハーディ主演のホール・ローチ喜劇でジーン・ネグレス・ロジャースが書卸し、ジェームズパーロット、チャールズ・メルソン、フェリックス・アドラーが協力脚色、「木に登る女」のジョン・G・ブライストーンが監督、ノーバート・プロディンとアート・ロイドが協力撮影したもの。助演者はデラ・リンド、「オペラは踊る」のウォルター・ウルフ・キング、「ラジオの歌姫」のエリック・ブローアその他多勢である。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Swiss Miss

ストーリー

有名な青年作曲家ヴィクターは、独り静かにオペレッタを書くため妻のアンナに行先も告げず、スイスの山嶽ホテルに投宿した。その頃この町に来たのは、鼠取器のセールスマンであるローレルとハーディの2人だった。彼らはあるチーズ商人を訪れて、所有の鼠取器を全部売りつけたが、支払われた金は全然無価値のものだった。しかし2人は少しもそれに気づかず、ホテルへ行って豪奢な料理を注文し、更に料理が気に入らんというのでコック長を散々に怒鳴りつけた。さて勘定の際になって2人が無価値な金より外に持っていないのを知ったホテルの支配人は、かんかんに腹を建てて2人を勘定の代りに台所で働かせることにした。皿を1枚割ると彼らは1日だけ多く働かねばならぬ。それを見たコック長は前の腹いせにわざと2人が皿を割るようにしむけた。ヴィクターの妻でプリマ・ドンナのアンナは夫の居所を探してやってきたが彼は仕事の邪魔になると云って追帰そうとするので、アンナはローレルとハーディーの例に習って勘定を支払わなかった。翌日彼女はたちまちホテルの給仕女を命ぜられる。ヴィクターは彼女を家へ帰そうとするが、アンナは夫が自分を虐待すると新聞社に告げてやると脅すのでそのままになる。ローレルとハーディーはアンナがヴィクターの妻であることを知らないで彼女を恋する。この夫妻は互に愛し合っているのだが、妻の評判が良いのを嫉妬した夫は、この地方を背景にしてアンナの役を含まぬ新作を書こうとしているのだった。祭の日にアンナは百姓の娘に扮し、群集に混って歌った。ヴィクターはそれを聞いてついに新作を完成したが、その歌は妻が自分のために歌ってくれたことを知り、アンナを室に呼寄せて2人は固く相擁した。ローレルとハーディーは初めて彼女がヴィクターの妻であることを知った。そして失恋した2人は悄然としてこの町を立去るのであった。

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