コザック(1960)

劇場公開日:

解説

ロシア軍とコザック族の争いを描くスペクタクル。ダミアノ・ダミアーニのほか4人の脚本を、イタリアのジョルジュ・リバルタが監督した。撮影はマッシモ・ダルラマーノ、音楽はジョバンニ・フスコ。出演は「エロデ大王」のエドモンド・パーダム、「ニューヨークの顔役」のジョン・ドルー・バリモア、「静かなアメリカ人」のジョージア・モルのほか、マッシモ・ジロッティ、ピエール・ブリスら。製作ウェンセスラフ・トゥールヤンスキー。

1960年製作/100分/アメリカ
原題または英題:The Cossacks
配給:ユニバーサル
劇場公開日:1960年6月17日

ストーリー

100年ほど昔の話。コーカサスのコザックはロシアの治下に入るをきらい、勇猛な族長シャミール(エドモンド・バーダム)のもとで、しばしば反乱を起した。が、アレキサンダー二世の正規軍のためについに撃破され、シャミールは息子のジャマール(ジョン・D・バリモア)を人質としてセントピータースブルグに送った。12年たつ。ジャマールは皇帝のもとで手厚く養育され、陸軍仕官学校で立派な仕官候補生になった。友人のボリスと散歩していた時、偶然、皇帝を暗殺から救った。勲章を受けた。――故郷のコザック人には、このニュースはショックだった。 シャミールは息子の行為を民族に対する裏切りとして激怒し、親子の縁を切った。一族のカシーを後継者に定め、全族を集めて反乱を起した。その殺戮は軍民にかかわらず及ぼされ、ロシア人は恐怖におののいた。皇帝はボロンソフ将軍の討伐軍を派遣した。将軍の娘タチアナ(ジョージア・モル)はジャマールと恋仲である。皇帝はジャマールを故郷へ帰させ、無益の流血をやめさせるよう父親を説得せよと命じた。タチアナは父に同行し、ボリスも志願した。ジャマールは父にロシア軍の優秀な装備と戦術を話したが、ムダだった。ボリスの軍は全滅され、彼と同行したタチアナは捕らえられた。シャミールの前で、彼女は将軍の娘であることを堂々と告げた。恋人ジャマールが、父のそばにいたからだ。ジャミールは事情を察し、息子を皇帝の密使として投獄し、ボリスとタチアナを、岩山のハゲ鷹のエサにするように命じ、ロシア軍との総決戦に出陣した。ジャマールは彼を愛する幼友達アリーナの手で獄を抜け出し、タチアナらをハゲ鷹とたたかって救った。母親パチマットは息子を信じ、父の軍に参加して裏切り者でないことを示せと励ました。コザック騎兵隊の突進も近代的なロシア正規軍には通じなかった。惨たんたる敗戦。シャミールも重傷に倒れた。父を介抱したジャマールは、剣に白布をつけ、歩き始めた。父が後から小銃で射った。息子は倒れた。ついに、父は息子のために意を決した。白布の剣をもつと、ロシア軍へ向って歩き出した。

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