心のふるさと

解説

「林檎の頬」「女性に捧ぐ」のアン・ハージングが主演する映画でマーガレット・エア・バーンズ作の小説を「フープラ(1933)」のブラッドリー・キングが脚色し、「恋の素顔」のロバート・ミルトンが、監督に当たり、「トパーズ(1933)」のルシエン・アンドリオが撮影した。助演は「貞操切符」のローレンス・オリヴィア、「暴風の処女」のアーヴィング・ピチェル、「裏町」のザス・ピッツ、「キートンの決闘王」のアイリーン・パーセル、「悪魔と深海」のジュリエット・コンプトン、子役ボニタ・グランヴィル等。

1932年製作/アメリカ
原題または英題:Westward Passage

ストーリー

オリヴィアは愛の情熱に燃えて貧乏文士のニック・アレンと結婚した。ニックは未だ無名の小説家であったが、芸術家としては俗受けのする小説を書くを肯んぜず、結婚生活は物資的にはめぐまれなかった。そしてニックは芸術家に有りがちの我がままもので、気まぐれ屋で、天邪鬼でったので、オリヴィアのやさしい心尽くしが却って喧嘩の種にさえなった。喧嘩をした後では決まってニックは激しい愛撫で彼女を抱擁するのだった。そうした生活が2・3年続いて2人の間にはオリヴィアと母の名を付けたかわいい娘ができた。ニックは生活のために三文小説の執筆を余儀なくされた。それが彼を一層気短にさせ夫婦喧嘩が頻繁になった。その上ニックは嫉妬深く、オリヴィアに昔から愛を捧げている実業家ハリー・オッテンドルフが時々彼女を訪れてるのを快からず思っていた。そして遂にニックはオリヴィアの子とでハリーと争論を引き起こして結果は離婚の破局に立ち至った。離婚したオリヴィアはハリーと結婚してシカゴに住むこととなり幸福な生活を送った。彼女はハリーとの第6回目の結婚記念日はスイスで迎えた。その頃はニック・アレンも流行作家となっていたが、パリに来ていたニックはスイスへ足を延ばし、ルッテェルン湖畔でゆくりなくもオリヴィアと邂逅した。数年の年月も彼女とニックとの初恋は消し尽くしてはいなかった。ニックは遠慮鳴く心の裡をぶちまけた。所用のため1人帰米したハリーの後を追ってオリヴィアは、ニックを逃れるべく急遽帰路についた。ニックは後を追い、ニューヨーク行きの船上で再び相会した。船上でもニックは求愛を続けた。オリヴィアの心は動かされた。ニューヨークにつくとハリーはシカゴから出迎えに来ていなかった。そして彼女はニックの情熱に囚われ再び昔の生活に戻ろうとしたが、ふとした言葉の行き違いで2人は激しい口論をした。オリヴィアは自分が生活を侶にすべきはハリーでなければならぬと痛感して夫の許へ帰るのだった。

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