心捧げて

解説

ハリー・ケイリー氏が自らストーリーを書き、最近監督になったヴァル・ポール氏が脚色及び監督をした人情活劇で、「ケイレー氏の作品としては些かの欠点はあるが満足すべきものと言えよう」と米誌は評している。ケイレイ氏の対手は最近の数映画と同じくミニョンヌ・ゴールデン嬢である。

1921年製作/アメリカ
原題:Hearts Up

ストーリー

デイヴィッド・ブレントはドルウという男が酔漢と争論して重傷を負ったのを助け、ドルウが永年逢わなかった娘ローレライに会いにサンフランシスコへ行くのであることを知り、頼りなき娘を保護するためドルウの身代わりとなって娘に会う。我が身を真の父と信頼する邪心なきローレライを見てブレントは良心に悩えを感じて身の素性を打ち開けんかと幾度か迷う。しかし結局娘の幸福を思って沈黙を守ることにする。近くにある牧場の所有者とブレントの土地争いが始まる。測量技師はブレントと娘と親子でないのを知って彼に背く。ブレントは敵を対手に争闘を開始し、遂に敵に尊敬心を起こさしめ、我が素性を知ったローレライの許を去らんとはしたが、娘が彼を恋人として受け入れることとなって万事解決する。

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