恋せよ乙女

解説

「想い叶えて」「娘新奮両面鏡」に次いで製作されたコリーン・ムーア嬢主演喜劇でハワード・アーヴィング・ヤング氏作の物語に基いてジェラルド・C・ダフィー氏が脚色し、「桃色女白浪」「恋愛大拡張」「芝居の世の中」と同じくマーシャル・ニーラン氏が監督した。助演者は「鉄條網」「喧嘩友達」等に出演したラリー・ケント氏、「男見るべからず」「蠻婚崇拝」等のハラム・クーリー氏、「想い叶えて」のグウェン・リー嬢等である。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Her Wild Oat

ストーリー

ニューヨークはタイムス広場の近くにお手軽料理の屋台店を出しているメリー・ルー・スミスという無邪気な美しい娘があった。彼女のお顧客さんの1人に何某新聞の記事でトム・ウォーレンという頓珍漢がいた。彼は当時繁昌しているプリマス・ビーチの避暑地の社交記事を受持って好い加減の出鱈目記事を書いていた。世間馴れぬメリー・ルーはそんなこととは知らずトムの言を信じて、一生に一度はそのような社交的生活をして見たいと思った。若くて美男子で独身で金持の息子たるフィリップ・ラトゥールという好漢がある夜ナイト・クラブからの帰りみちホールド・アップに遭って金や宝石はもちろん着ている夜会服までも剥ぎ取られ、職工服を着てメリー・ルーの屋台店に立寄り珈琲を一杯飲んだ。ところが彼は金が一文もないのでとうとう皿洗いを仰せつかった。そして珈琲代をかせぎ出す代りに皿を割って更に借金した。フィリップはこのメリー・ルーに恋を感じ翌日は又もや職工服で借金払いに来た。翌週メリー・ルーは屋台を畳んで緒繰りを掻き集めてプリマス・ビーチへ出かけた。そして皆から散々馬鹿にされたが、偶然プリマス・ビーチへ実地見学に来たトムと出会った。トムは特集を書かねばならぬ破目になっていたのでメリー・ルーを口説いて金髪の髪を被せグランヴィル公爵夫人という触込みで飛行機に乗せてホテルへやってきた。ところが僞の公爵夫人は恋しいと思うフィリップに邂逅したので、吃驚し、とうとうプリマス・ビーチから逃げて、再び屋台店を始めた。一方フィリップはメリー・ルーが堕落したのでないと知り、自分の自動車に屋台店をこっそり繋いでラトゥール邸に彼女を連れて行った。

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