クレオパトラ(1963)
劇場公開日:1963年11月26日
解説
プルタークの英雄伝、スブトニアス、アピンそのほかC・M・フランツェロの小説「クレオパトラの生涯とその時代」から、「野郎どもと女たち」のジョセフ・L・マンキーウィッツウィッツ、「山」のラナルド・マクドゥガル、「ジョルスン再び歌う」のシドニー・ブックマンら3人が脚本を書き、「去年の夏突然に」のジョセフ・L・マンキーウィッツウィッツが監督した。戦闘場面を「史上最大の作戦」のアンドリュー・マートンとエルモ・ウィリアムスがあたり、3度のアカデミー受賞のレオン・シャムロイがロケ撮影をした。出演は「予期せぬ出来事」のエリザベス・テイラー、「史上最大の作戦」のリチャード・バートン、「誰かが狙っている」のレックス・ハリソンのほか、ジョージ・コール、ヒューム・クローニン、ロディ・マクドウォル、チェザーレ・ダノヴァなど。
1963年製作/192分/アメリカ
原題または英題:Cleopatra
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1963年11月26日
ストーリー
紀元前48年、エジプト王国は内乱につぐ内乱を重ね、新興ローマの覇勢に滅亡寸前のありさまで。幼いプトレマイオス14世をを立てる一派は、王の姉にあたる18歳のクレオパトラ(エリザベス・テイラー)を王宮から追放してしまった。そのころ、アレキサンドリアに遠征していたローマの将シーザー(レックス・ハリソン)は砂漠のスフィンクスで初めてクレオパトラに会い。その虜になってしまった。シーザーはクレオパトラを伴い、アレキサンドリアに侵入、激しい戦闘を重ねて勝利を収め、クレオパトラは、エジプトの王に即位した。やがてローマに堂々凱旋したシーザーは、独裁者としての勇威を高めていったが、クレオパトラはそのシーザーを追ってローマへ渡った。しかし、2人の喜びも束の間、ブルータス(ケネス・ヘイグ)達の暗殺団の手にその短い生涯を閉じた。クレオパトラは不穏なローマを逃れてエジプトに帰った。そして3年の月日が流れ、ローマの権力者アントニー(リチャード・バートン)は財政の窮乏をエジプトに活路を求め、クレオパトラを迎え、たちまち2人の恋の焔が燃えた。アントニーがクレオパトラと結婚し、彼が死んだらエジプトの土になるという遺書を認めてローマ元老議員は激昂した。そしてローマとエジプトはこの戦いに敗れて死にクレオパトラは捕虜にされた。もはや、彼女はこの世に対する執着はなかった。「アントニーの側に葬って……」と遺書を書き、果物篭に隠してあったアスプ(毒蛇)の牙を胸にあてた。39歳であった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第36回 アカデミー賞(1964年)
受賞
撮影賞(カラー) | レオン・シャムロイ |
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衣装デザイン賞(カラー) | アイリーン・シャラフ ビットリオ・ニーノ・ノバレーゼ レニー |
美術賞(カラー) | |
特殊効果賞 |
ノミネート
作品賞 | |
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男優賞 | レックス・ハリソン |
編集賞 | ドロシー・スペンサー |
作曲賞 | アレックス・ノース |
音響賞 |
第21回 ゴールデングローブ賞(1964年)
ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
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最優秀主演男優賞(ドラマ) | レックス・ハリソン |
最優秀助演男優賞 | ロディ・マクドウォール |
最優秀監督賞 | ジョセフ・L・マンキウィッツ |