君と唱へば

解説

「青い部屋」「透明人間」のグローリア・スチュアートが主演する映画で、ハリー・ソーバーの原作をチャンドラー・スプレイグとジョセフ・サントリーが脚色し「流れる青空」のハリー・ラックマンが監督にあたり、「歓呼の夜」のチャールズ・ステューマーが撮影した。助演者は「スポーツ・パレード」のマリアン・マーシュ、「男の一頁」のシャーリー・グレイ、「海の荒鷲(1933)」のノエル・マディソン、「令女学」のルシル・グリーソン、マーナ・ケネディー、ミッキー・ルーニーその他である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:I Like That Way

ストーリー

生命保険会社の勧誘院ジャック・アンダーソンは非常な妹思いであった。妹のジョーンは電話交換手で、ジョックは彼女の素行を常に監視していた。彼が住んでいるアパートの隣室にはあるナイトクラブを経営しているペギーという女がいた。彼女はジャックが自分に思召しがあるものと思っていたが、彼が関心を持っているのは妹のジョーンだけだと知るといたずらする気になった。ペギーはジャックからジョーンとの交友を絶対に止してくれと言われたが、ジョーン自身は兄貴が定めた「箱入り娘」的な窮屈な生活に嫌気がさしていた。一方ジャックはアン・ロジャースという娘に会い、一目惚れをして自分の妻たるべき女はアンと決めた。ところが彼女は自分がどんな暮らしをしているか、自分の職業が何であるかもジャックには秘密にした。実のところアンはドーヴィル賭博倶楽部の花形踊り子ドリー・ラヴァーンであった。ジャックの思うとジョーンはペギーの世話でこのドーヴィル倶楽部にダンサーとして新入りした。アンは彼女をジャックの妹とはしらなかったが、純情らしいジョーンが倶楽部の持ち主スチュアートに貞操を捧げかねない有様なのを見て、スチュアートに自分を捨てるとは怪しからんと怒鳴った。それは出鱈目だったがジョーンは真実と思って逃げてしまう。翌日ジャックはアンを自宅に連れて来た。ジョーンは驚きアンはドリー・ラヴァーンだと告げた。ジャックはどうしてそれを知ってるかと詰問すると、アンは巧みにジョーンを傷つけない様に説明した。ジャックは罵倒されてもアンは黙って帰った。しかしジャックはアンを忘れ切れず煩悶した。そしてジョーンを電話局に訪ねて行って3週間前から彼女が休んでいることを知り、アンのアパートへ事情を尋ねに赴いた。そこには盲目のアンの兄ハリーがいてアンは兄の盲目治療費を得るためにドーヴィル倶楽部で真面目に働いているのだと説明した。ジャックは大喜びでアンの帰宅を待って和解した。

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