学窓を出でて
解説
「キートンのカメラマン」「言論の自由」等に出演のマーセリン・デイ嬢が主演する映画でコスモ・ハミルトン氏の原作からハワード・T・グリーン氏が脚色し「海軍士官候補生(1925)」「売られ行く青春」のクリスティー・キャバンヌ氏が監督したもの。主演者のほかに「黄金の世界へ」「ホィップ」のラルフ・フォーブス氏、「久遠の焔」のノーマン・トレヴァー氏、「ブロードウェイ(1929)」のロバート・エリス氏、ゴードン・エリオット氏等が助演している。キャメラは「サブマリン」のジョセフ・ウォーカー氏、が担任。
1928年製作/65分/アメリカ
原題または英題:Restless Youth
ストーリー
スタントン大学の女学生ディキシー・カルホウンは一夜、男生徒バクスターの会に誘われるまま寄宿舎を抜け出て、ホテルにいったが会とは偽りでバクスターは酒に力を借りて彼女に迫った。危うく難を逃れてディキシーは宿舎に戻ったが計らずも人目にかかり退校を命ぜられてしまった。途方に暮れた彼方は先ず働き口を求めなければならなかった。彼女は幸いにプルース・ニールという青年弁護士の下に勤めることとなったが、それを恩にきせた周旋人のコバートは彼女にいろいろと無理を持ちかけていた。しかし彼女とブルースの間は日増しに親しさを加えて行った。ブルースは彼女と結婚すべく父に許しを乞うたがディキシーの過去を知る父は彼女に息子から離れてくれと頼んだ。ディキシーはブルースのために身を引く決心をし、彼に愛想をつかせるため自分のアパートに周旋屋のコバートを招し乱痴気騒ぎをはじめた。折から訪ねて来たブルースは余りにも変わった彼女の姿を見て一言も発せず帰って行った。だが招かれたロバートが毒牙を振い彼女に迫ったので身を護らんとした彼女は誤ってロバートを殺害するに至った。彼女は法廷に立たされる身となったが退校問題もあり且つ検事がブルースの父であったため彼女は不利の立場に陥り有罪を宣せられようとした。折から傍聴に来ていたブルースは彼女のために敢然と立って弁護の勇を振った。数時間にわたる熱弁は遂に彼女を罪無き身とした。かくて潔白を証されたディキシーはブルースの腕に抱かれたのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- クリスティー・キャバンヌ
- 脚色
- ハワード・T・グリーン
- 原作
- コスモ・ハミルトン
- 撮影
- ジョセフ・ウォーカー