彼とお姫様

解説

「最後の栄冠」と同じくメアリー・アスター嬢ロイド・ヒューズ氏共演映画で「カナディアン」「与太成功記」「与太捕物記」のウィリアム・ボーデェン氏が監督したもの。ジュリエット・ウィルバー・トンプキンス女史の原作をアデレード・ヒールブロン女史が脚色した。助演者は「浮気天国」「男見るべからず」のルイズ・ファゼンダ嬢、「棚からぼた餅」「与太捕物記」のルシアン・リトルフィールド氏、「アンクル・トムス・ケヴィン」のヴァージニア・グレイ嬢等である。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:Heart to Heart

ストーリー

米国オハイオ州のミラータウンという平和な町にボイド家という家柄があったが、その一門の娘エレンは十数年前に両親と共にイタリアの公爵デタトーレと結婚し、両親は間もなく死んでしまった。そこでエレン・デラトーレ公爵夫人は広壮な邸宅を一つ遺産に貰ったが、そのままでは暮らしてゆけないので、貴族などと交際したがる観光客から入場料を取って邸を見せてやったり記念写真を撮ったりしていたが、これが馬鹿にならぬ収入になったので、ある時故郷へ帰って親類達に逢うことにした。故郷ではケティー伯母さんジョー伯父さんメータ伯母さん等が大歓迎会の準備をする。所がエレンは約束より破約ミラータウンに着いたが、質素な旅行服を着ていたので酷い近眼のケティー伯母さんからその日来ることになっていた品行の悪い裁縫師と間違えられてしまった。エレンはそのまま仕立物を手伝っているうちにジョー伯父さんに見つかり、また幼馴染のフィル青年にも発見された。が三人は内緒にすることに相談一決したが、親しげに話しているところをミータ伯母さんに見つけられ、不品行な女は雇えないといってエレンは追い出されてしまった。その夜エレンは公爵夫人の服装ものものしくボイド家を訪づれ大歓迎会に臨んだ。ケティー伯母さんは大悦びだった。エレンは昔通りに自分を愛しているフィル青年と二人でイタリアへ行き、フィルが発明した栓抜きとボタン仕掛け自動車をイタリアで売出し、公爵邸を売り払って、再び故郷へ帰って結婚しようと約束した。

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