悲しき情歌

解説

「埋もれゆく黄金」「雷火落つる時」と同じくアラン・ドワン製作のメイフラワー映画で、ファースト・ナショナル社から発売された。原作はウィリアム・アレン・ホワイト作の「或る愚か者の心」で「雷火落つる時」とほとんど同じ役割をもって演じられている。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:In the Heart of a Fool

ストーリー

ハーヴェイという小さい町において、グラント・アダムスはネスビット医師の娘ローラを深く愛していた。この町の学校へ教師として来たマーガレットはローレライと人々から呼ばれる事を喜ぶような女であったが、ローラがグラントと争った後、巧みにグラントを誘惑した。かくてローラが都の学校から再びこの町へ帰って来た時には、グラントはローレライの生んだ子供の父親となっていた。我が子の不始末をグラントの母は身に引き受けて、その子を自分の子であると世間には披露したが、ローラの父たるネスビット医師はこの間の事情を知っていたので、娘とグラントとの恋を許さなかった。ローラは好色漢のヴァン・ドーンの妻となり、ローレライは弁護士ヘンリー・フェンと結婚する。しかるにヴァン・ドーンとローレライとが親しくしたので、2家庭は破壊されおのおの離婚してしまう。一方グラントは炭坑で働く事になったが、爆発の起こった際、グラントは傷ついてネスビット医師のもとへ運ばれ、家に帰っているローラに看病されて全快する。炭坑にストライキの起こった時、グラントの子供は殺され、ヴァン・ドーンはローレライに殺され、彼女もまた発狂する。死せる我が子の前でグラントはローラに全てを告白した。やがて2人の前に幸福が開けよう。

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