帰り新参

解説

現代的「妾のアングル」等と同様ドグラス・マックリーン氏ドリス・メイ嬢共演のインス作品で、M・マクマッキン氏の原作をやはりマックリーン氏の「逆夢の吉兆」「万病即治療」等を監督したジャック・ネルソン氏の監督で映画化したものである。レオ・ホワイト氏、エリノア・ハンコック夫人、ウォーレス・ビアリー氏等頗る達者な所が揃っている。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:The Rookie's Return

ストーリー

ジェームズは戦争から帰って来た。しかし金持の叔母の家でノンコノシャアと暮らすのも男子恥づべしと、本屋を始めたのは殊勝であった。しかし、此新米の本屋は一向商売がなく、塵埃徒らに書籍を埋めたのである。それ所か或日の彼は誰かにゴルフの球をぶつけられた。気を腐らした彼はやはり商売等はやめて叔母さんの家へ帰ってみると、叔母さんは急死していた。彼は身に余る財産の相続問題でまたも頭を悩ましたが、すっかり彼の気に入った一人の法律家を頼み事件を落着せしめる事となった。この法律家が以前彼にゴルフの球をぶつけた美しい娘アリシアの父親なのであるから、彼が財産よりなによりもの恋人を得て幸福となった事は疑う余地がない。

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