帰って来た恋人

解説

「泥人形」のコンスタンス・ベネットが主演する映画で、「大自然の王者」「曠原の血煙」アーネスト・パスカルが原作脚色台詞を書き、「魅惑を賭けて」「三面記事の女」のポール・L・スタインが監督に当たり、「ビッグ・マネー」のジョン・J・メスコールが撮影 した。助演者は「街のをんな」のジョエル・マクリー「夜霧の女」のポール・カヴァナー、「スパイ(1930)」のアンソニー・ブッシェル、「ウォタルウ橋」のフレデリック・カー、「陽炎の春」のウイズ・クロッサー・ヘイル、その他クロード・クング、メアリー・フォーブス等である。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:Born to Love

ストーリー

欧州大戦がたけなわだった頃のこと、美しいアメリカ娘のドリス・ケンドールはロンドンの陸軍病院で看護婦として傷病兵を慰めていた。飛行将校パリイ・クレイグが賜暇で戦線からロンドンに遊びに来た時、同じアメリカ人であるところから、ドリスと恋に陥るのも早かった。二人は婚約をした。結婚式は戦争後アメリカに帰ってから、というつもりだった。休暇が済んでパリイは戦線に帰った。ドリスの美貌に心を惹かれるのは敢えてパリイ・クレイグのみではなかった。ドレイク大佐も彼女に深くも想いを寄せていたのである。ドリスがパリイと恋を語って別れてから数週を経て、彼女の許にはパリイの友人から手紙と婚約のしるしの金の十字架が送って来た。それはもちろんパリイの戦死を意味するのだ。やがて休戦となった。勇士たちは喜んで帰ってくるが彼女のパリイは戻らない。淋しいドリスにドレイク大佐は再び結婚を申し込んだ。しかしその頃彼女は身重になっていた。今は悲しいパリイの形見の子であった。けれどもドレイク大佐はそれすらも嫌わなかった。ドリスと大佐との結婚式は挙げられた。そして子供が生まれた。大佐はその子を己が息子として入籍してやったのである。運命の悪戯か、死んだと思われていたパリイ・クレイグが傷ついて帰って来たのである。彼はドレイク大佐と離婚して自分と結婚してくれと頼んだ。ドリスはもちろん拒絶した。ところがドレイク大佐が二人の仲を嫉妬して疑い、遂に離婚してしまった。三年後パリイはロンドンで再びドリスに会い再び結婚を申し込んだ。彼らに苛酷だった運命は、今度はクリスマスの夜ドリスの生んだ息子の命を奪った。彼女は新しく生活に出発する機会を完全に興へられたのである。彼女とパリイとは希望に輝く前途へ歓呼の声もろ共出発した。

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