快走王

解説

「四枚の羽根」「ヴァージニアン(1929)」出演のリチャード・アーレン氏のスター昇進第1回主演映画で、「巨人」を共同脚色したグローヴァ・ジョーンズ氏とウィリアム・スレイヴンス・マクナット氏とが共同して台本並びに台詞を執筆し、「レヴュー結婚」「恋のデパート」のエドワード・サザーランド氏が監督し、「レヴュー結婚」「青春狂想曲」のアレン・G・シーグラー氏が撮影したもの。助演者は「ヴァージニアン(1929)」「君恋し」のメアリー・ブライアン嬢、「なでしこ小僧」「港々に女あり」のフランシス・マクドナルド氏、「レッドスキン」のタリー・マーシャル氏、「野球時代」のサム・ハーディ氏、「スウィーティー」のチャールズ・セロン氏等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Burning Up

ストーリー

ルー・ラリガンと「鉄砲玉」マッガンはオートバイ競走場を経営している興行師デーヴ・ジェントリーに雇われて競走をやって見せている職業的オートバイ乗りだった。ラリガンは狭い競走場でなく本当のトラックで1度は競走に出場したいと望んでいる青年で、マッガンはかつて或る競走で敵手を埓外に追出し車を転覆させて死に到らしめた廉で競走に出場を禁止されている曰く付きの男だった。ジェントリーは商売が思わしくない矢先、ウォーレスと云う山師に唆かされマッガンと共謀しラリガンを欺いてインチキ競走をやって一儲けしようと目論んだ。そこで或町に定期市が立って郡内の人々が集まる時を見計い、ラリガンを地方の選手に挑戦している大選手と触込み彼に勝つ者には1000ドルの賞金を与えると宣伝した。一方でマッガンをレコード破りをするんだと云って町へ乗込ませ、故意に自分の車を破損させた揚句ラリガンに競走を申込ませた。ウォーレスはまた町の金満家モルガンを口説いてラリガンに1万ドルを儲けさせた。勿論不正手段を以てマッガンに勝たせて賭金を倦上げる魂胆だった。ラリガンは町に来る匆々モルガンの娘ルースと恋仲となり、2人の仲は父のモルガンにも許された。競走の前晩にラリガンは自分の勝利にモルガンが1万ドル賭けていることを聞き此の競走には勝たねばならぬと決意した。競走が始まってマッガンは旗色悪しと見るや奥の手を出してラリガンの車に衝突しようと企てたが、ラリガンは巧みにそれを避けて遂に優勝した。勝敗を気遣っていたルーとラリガンが相擁して喜んだ時、以前ウォーレスの奸計にかかって大金を失った被害者の訴えに依って、其筋はウォーレス、ジェントリー、マッガンの3悪漢を準現行犯として捕縛した。

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