俺は渡り鳥
解説
「俺は曲芸師」「俺は水兵」と同じくジョージ・K・アーサーとカール・デーンとが共演する喜劇で、シルヴィア・サルバーグ及びフランク・バトラー合作のストーリーからペギー・ケリーが撮影台本を執筆し、「キートンの船長(キートンの蒸気船)」「幸運20パーセント」のチャールズ・F・ライズナーが監督し、「キートンの結婚狂」のレジー・ラニングが撮影したもの。「好いて好かれて」「シンギング・フール」のジョセフィン・ダン、「スポーツ王国」「ホリウッド・レビュー」のポリー・モーラン、カール・ストックデールその他が助演している。
1929年製作/アメリカ
原題または英題:China Bound
ストーリー
骨董店を経営していたマッカリスターは娘のジェーンと雇人のユーステースとの恋仲を断じて認めなかった。ユーステースが粗忽から失敗したのを機会に、マッカリスターをただちに免職してしまった。彼は商用で、中国へ娘ジェーンと召使いサラーを連れて旅行することになった。ジョーンを見送りに来たユーステースはぼんやり石炭の上に腰をおろしていた。すると、突然足下がぐらついて、石炭と一緒に汽船の中の石炭場に転げ落ちた。火夫のシャーキーは腕自慢の男であるが、石炭の中から人間が飛び出したのに少なからず驚かされた。密航者とにらまれたユーステースは、すこぶる虐待されたが、サラーがシャーキーの昔の恋人であることが判って2人は大いに共鳴し、互いに女を手に入れる目的から共同戦線を張ることになった。だが、たちまちマッカリスターに発見されて船倉にぶ込まれた。しかし両人は、2人の中国人をやっつけてクーリーに変装し、マッカリスター親娘と共にまんまと上陸した。そして親父には知られぬよう2人はジョーンとサラーに合図して某所で落ち合う約束をした。その頃、中国には革命が起こっており、物情はなはだ騒然としていた。遂にはシャーキーもユーステースも、またマッカリスターの一行も捕らえられて牢にいれられたが、シャーキーとユーステースの働きにより、一団は辛くも脱出することが出来た。そこで、マッカリスターの怒りも解け、ユーステースはジョーンを、シャーキーはサラーを得て共に結婚することになった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- チャールズ・F・ライスナー
- 脚本
- ペギー・ケリー
- 原作
- シルビア・サルバーグ
- フランク・バトラー
- 撮影
- レギー・ラニング