親父どうした

解説

メアリー・ロバーツ・ラインハート女史の原作から「赤い酒」のチャールズ・R・コンドン氏が脚色し「男装女キャプテン」のジョン・G・アドルフィ氏が監督したもので撮影は「フォックス・ムービートン・フォリイス」「娘は帰る」「奥様お耳拝借」等のチャールズ・ヴァン・エンジャー氏が担任している。主演者は「フー・マンチュー博士の秘密」「撮影所殺人事件」「支那街の夜」のワーナー・オーランド氏で、他に「五つの魂を持つ女」のフロベル・フェアバンクス嬢、「ブロードウェイ・メロディー」「港々に女あり」のウィリアム・デマレスト氏、「呑気大将巴里流連の巻」「陸軍士官学校」のヒュー・アラン氏、ヴェラ・ルイス嬢、ジョン・ミルジャン氏、キャスリン・カルホーン嬢、ジャン・レファーティー嬢等が出演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:What Happened to Father

ストーリー

ニューヨークロングアイランドのブラッドベリイ家は嬶天下で過去20年間妻君が好人物の主人と娘のベティーとを支配していた。ところが娘は母親のきめた許嫁の百万長者ヴィクター・スミスと結婚することを嫌って快活な青年トミー・ドーソンと恋仲となる。親父は親父で、匿名でブロードウェイの一劇場の流行脚本家になり、母親が娘べティーとヴィクターとの結婚式ときめた前夜ふらふらと劇場に出かけて女優連の歓迎責めに逢い、飲めもしない酒をあおって大陽気にはしゃぎはじめる。家では親父が行方不明となったので、いとも怪し気な探偵に捜索をたのむこととなる。親父は劇場に於て偶然にも娘ベティーの婿になるヴィクターが劇場の資本家で、女蕩しであることを知り、ヴィクターを捕えて取っ組み合いの大喧嘩をやり出し、とどのつまり探偵につかまって拘留されてしまう。夜明ければ結婚の当日。ようやく放免された親父はトミー・ドーソンとともに式場に駈けつけヴィクターの非行をあばいて式場から追い払う。そしてその上、いままで押えられていた女房の勢力を覆して断然押えつけてしまい、天晴れ一家の長としての名誉を恢復し、べティーとトミーとを望みどおり夫婦にしてやったのである。

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