奥様は顔が二つ
劇場公開日:1948年4月
解説
「征服」「クリスチナ女王」のグレタ・ガルボが、「天使」「愛の弾丸」のメルヴィン・ダグラスと共に主演する映画で、ルドヴィグ・フルダ作の戯曲を素材として「クリスチナ女王」のS・N・ベールマン及びザルカ・フィアテルが「ローマ太平記」のジョージ・オッペンハイマーと協力して脚本を書きおろし、「フィラデルフィア物語」「ガス燈」と同じくジョージ・キューカー監督、ジョゼフ・ルッテンバーグ撮影によって、ゴットフリード・ラインハルトが製作したもの。助演者は「紅の翼(1939)」「天国散歩」のコンスタンス・ベネット、「焔の女」「フィラデルフィア物語」のローランド・ヤング、「エイブ・リンカン」のルース・ゴードン、ロバート・スターリング、フランセス・カーソン等である。
1941年製作/アメリカ
原題または英題:Two Faced Woman
劇場公開日:1948年4月
ストーリー
ニューヨークのある雑誌社長ラリー・ブレイクは、スキーに出かけてそのまま消息がない。副社長O・O・ミラーが女秘書エリス嬢と探しに行くと、ラリーはスキーの女教師カリンと結婚していた。ラリーは都会生活はやめると新妻に約束したから帰らぬと言張ったが結局カリン一人を残して一同はニューヨークへ帰る。用がすみ次第山に戻ると約束したラリーは、忙しいと称して帰ってこない。カリンはエリス嬢と連絡して出て来ると、ラリーは女流劇作家グリセルダに参っている。グリセルダも彼を山へ帰らせまいとしている。このことを知ったカリンは自分が出て来たことを、夫に内密にしてくれとエリス嬢に頼む。そこへミラーが現われてカリンを見て驚くので、エリス嬢はこの方はカリンの双子児姉妹カサリンだと紹介する。ミラーは悦に入ってカサリンをナイトクラブに案内したいと言う。ラリーにそこで会えると思った彼女は承知する。果たしてラリーはグリセルダといい気になって遊んでいる。心臓の強いゴールド・ディガーになりすましているカサリンは、山小屋の純情なカリンのもとに帰るようにラリーを説いたのであるが、逆効果となって彼はグリセルダを断念したのはいいが、カサリンに求婚し、カリンの承諾を得るため山小屋へ行くと言いだす。がっかりした彼が山小屋に帰って見るとラリーは先に来ていた。彼女はカサリンとカリンは同一人物であることを説明したが、彼は信じない。絶望したカリンは逃げ出してしまうと、追いかけて来たラリーは、カリンが彼を愛するあまり、双生児姉妹になりすまして芝居をうったことを知り、初めて目がさめたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・キューカー
- 脚本
- S・N・ベールマン
- サルカ・ビアテル
- ジョージ・オッペンハイマー
- 原案
- ルドヴィグ・ブルダ
- 製作
- ゴットフリード・ラインハルト
- 撮影
- ジョセフ・ルッテンバーグ
- 作曲
- ブロニスロー・ケイパー