王冠より偉大なり

解説

ヴィクター・ブリッジェス氏作の物語をウィンダム・ギッテンス氏が脚色し、「飛鳥の如く」「殴り廻る男」等と同じくロイ・ウィリアム・ニール氏が監督したもので、主演者は「サイベリア」「歓楽の宮殿」等出演のエドモンド・ロウ氏で、「智略三段返し」「ジョアンの嘆き」等出演のドロレス・コステロ嬢と「地獄町400丁目」「八面六臂の勇」等出演のマーガレット・リヴイングストン嬢とが相手役を勤め、ベン・ヘンドリックス氏、ポール・パンザー氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:Greater Than A Crown

ストーリー

米国人のトニー・コンウエイはロンドンを訪れ、ある霧深い夜帰宅の途上で怪しげな男に苦しめられんとする一婦人を救って我が家に連れ戻った。トニーは翌日の新聞紙上に同郷の女優モリー・モントローズが宝石を盗まれたと報じてあったので、前夜彼が救った婦人が多数の宝石を所持しているのを怪しく思った。モリーは欧州のある国の領主と秘密結婚をいていたが、ふとトニーは救った婦人がその領主に嫁ぐこととなっているイサベル姫であることを知って驚いた。しかしイサベル姫と領主との間には何等恋愛関係がないことを知るに及んで彼は安堵した。するとその国からは2人の密使がロンドンに派遣され領主と姫とを連れ戻ってしまった。姫を愛するトニーと領主を愛するモリーとは奮起してその国に乗り込み、領主、姫とが愛なき結婚を強いられている苦境から救いだしてトニーはイサベル姫を得、モリーは領主を取り戻して、2組の幸福な夫婦ができたのである。

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