永劫の焔(1922)

解説

フランス文豪バルザックの原著になる「ランゲエ公爵夫人」を、フランセス・マリオン女史が脚色し、「オリヴァー・トウィスト」等を監督したフランク・ロイドが監督したもので、主役には性格女優の一人者ノーマ・タルマッジが扮し、コンウェイ・タール、アドルフ・マンジュウ、ローズマリー・セビー、アーヴィング・カミングス、ウェッジウッド・ノウエル等が共演する。衣裳劇の一つで堂々たる大作品である。

1922年製作/アメリカ
原題:The Eternal Flame

ストーリー

ルイ18世の治世のこと、ランゲエ公爵夫人は夫が友人連中と彼女の貞操について賭けをしているのを聞いて、持って生まれた激しい気性から、今まで貞淑なる妻なりし夫人は、反抗心を起して、無情なる淫婦となり、男をもてあそんでは捨て去る事が多かった。しかし真の恋を知らなかった彼女にも、やがては全身を投げ入れる真の恋を知る日が来た。それはモートリヴォー将軍に対する恋で、将軍は彼女を誘拐し、我がものであると烙印を彼女の美しい肉体に捺そうとまでしたが、激しい情熱は冷めやすく、将軍は彼女を忘れようと努めるようになった。恋のため夫人の眼が醒まされて、彼女は今までの過ちを後悔した。そして浮世を後に修道院に入り、数年を静かな生活のうちに送ったが、一方モートリヴォー将軍は、彼女のことを忘れかね、ついに彼女の在所を捜し、その自由を得て、二人は幸福なる生涯に入った。

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