永遠の世界

解説

「女王の悲哀」等同様エルシー・ファーガスン嬢主演のパラマウント近作でジョルジュ・デュモリエ氏の小説として又それを舞台劇化したジョン・N・ラファエル氏の劇として知られている「ピーター・イベットスン」を映画化したもので監督はジョージ・フィッツモーリス氏、脚色は例によってウィーダ・ベルジェール女史である。ウォーレス・リード氏、モンタギュー・ラヴ氏、エリオット・デクスター氏、ドロレス・キャッシネリ嬢等、素晴らしき限りのキャストである。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:Forever

ストーリー

林檎の花香るフランスのパリ近郊に隣合わせの仲睦じく平穏な月日を送るパスキエールとセラスキエールの2家族があった。パスキエール家にはゴゴーという男の子、セラスキエール家にはジムシーという女の子があって2人は幼いながらしみじみと離れ難い愛情につながれていた。しかしその後両親の死と共にゴゴーは縁者に当たる英国のイベッスン家へ引き取られ名前もピーターと改めて成人した。その後彼は同族のロジャーと恋の悶着から争い家を出てしまったが、数ケ月後彼は故郷フランスへ走った。彼が懐かしい想出の場所我家の跡を訪れ呆然と昔を懐かしんでいた時、図らずも遇ったのは今は塔の公爵夫人となったジムシーであった。2人は悲しい運命をつたが、その後のある夜の事観劇に赴いたピーターは昔の恋の争いの的たりし舞姫に会いまたロージャーにもあった。嫉妬深いロージャーが彼をはずかしめんとして彼の母親の悪口を吐いた為いかりくるったピーターは遂に彼を殺してしまった。憐れにもその罪によって死刑を宣告されたピーターは公爵夫人の努力で無期徒刑となったが、奇しき縁に泣くピーターと夫人は離れ々々にかくて永い年月を暮らした。2人が老境に入ったある日、ピーターは夫人の身に不詳の起こるのを予覚して狂い死に、夫人も幼児をすくわんとして果して焼死した。現世に妹背の誓を全うし得なかった2人は天国への永遠の幸福に酔うべく去ったのである。

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