浮気合戦
解説
ニューヨークの舞台に上演された喜劇を作者たるエルマー・ハリスが自身で脚色し、台詞を付け、「ホリウッド・レビュー」「俺は渡り鳥」のチャールズ・F・ライズナーが監督し「キートンの決死隊」「キートンのエキストラ」のレナード・スミスが撮影したもので、主なる出演者は「キートンの恋愛指南番」のシャーロット・グリーンウッド、「夜歩き巴里雀」「マダム・サタン」のレジナルド・デニー、「世界の与太者」のリーラ・ハイアムス、「ブロードウェイ(1929)」のマーナ・ケネディ、リリアン・ボンド、クリフ・エドワーズなどである。
1931年製作/アメリカ
原題または英題:Stepping Out
ストーリー
石油成金のタビイ・スミスとトム・マーティンはホリウッドへ来て道楽気を出し映画製作でまた一儲けしようとしている。二人の弁護士チャーリー・ミラーは二人がいい加減な映画製作の契約に署名したのを危ぶみ、二人の財産を一時全部妻君の名義に書き換えさせた。トムは妻のイーヴを心から愛しているが、タビイは口ウルサイ妻君サリイの尻に敷かれているのが、どうしても気に喰わず、時に浮気の虫が起こる。折からイーヴとサリイが保養の旅にでたのを幸い、タビイはトムをそそのかしてトムの家へ女優を呼びよせ翼を延ばして遊んでいるところをひょっこり帰ってきた妻君達に見つかってしまう。妻君二人は立腹の余り離婚を決心してメキシコの遊山地へ去ってしまった。マゴついたのはタビイとトムである。財産全部は妻君のものだ。ここで離婚されては堪らぬというのでノメノメと妻君の後を追って行ったが妻君達は若い男友達をこしらえて二人を相手にしない。その上二人から金をしぼろうという腹の女優がまた二人の後を追って来たので事件はいよいよ紛糾しておさまらない。とどのつまりチャーリーの苦肉の策が功を奏して大団円となる。
スタッフ・キャスト
- 監督
- チャールズ・F・ライスナー
- 脚色
- エルマー・ハリス
- 原作
- エルマー・ハリス
- 台詞
- エルマー・ハリス
- 撮影
- レナード・スミス