嘘又嘘

解説

ハロルド・ヴィッカースの原作エディス・ケネディが脚色し、「海の壮漢」と同じくトム・ファーマンの監督するもの。主演者は近作「搖藍」に妙技を示せるエセル・クレイトンや、「真紅の鞭」「悪魔の合鍵」など出演のクライド・フィルモアー、さてはアーヴィング・カミングスやチャールズ・メレディスら、なかなかの顔ぶれである。愛する男に対して、優しい心の女が自己を犠牲にしてまでもその幸福を計るという、健気な話の中にもある教訓を含んだ劇で、観るものの同情はヒロインに集まり、………幸福な結婚生活は嘘を基礎としてはなり立たぬことを示すこの映画は、何人にも好い気持ちで観られるであろう」とニウス誌が評するほどしんみりした気分が漂っているという。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:The Ladder of Lies

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