暗黒街の帝王 レッグス・ダイヤモンド
劇場公開日:1960年5月14日
解説
ニューヨークの暗黒街を舞台に、その帝王といわれた男の浮き沈みを描くアクションもの。ジョセフ・ランドンのオリジナルを「シマロン・キッド」のバッド・ベティカーが監督し、「赤い崖」のルシエン・バラードが撮影した。出演は「イエローストン砦」のレイ・ダントン、「決斗ウエストバウンド」のカレン・スティールのほか、エレーン・スチュワート、ジェシー・ホワイト、サイモン・オークランド、ロバート・ローリー、ジャドソン・プラットら。製作はミルトン・スパーリング。
1960年製作/アメリカ
原題または英題:Rise and Fall of Legs Diamond
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1960年5月14日
ストーリー
1925年のニューヨーク。ジャック・レッグス・ダイヤモンド(レイ・ダントン)はダンス教習所でアリス・シファー(カレン・スティール)にデートを申しこむ。彼女は他に約束があると断ったが、ダイヤモンドは相手の男を傷つけてその晩彼女と強引に会う。そして、彼女が予定していたダンス・コンテストに自分がパートナーとなって出場する。ここでも強引な手段で、彼は優勝トロフィーを手に入れる。次にアリスを連れて映画館に入った彼は、病気の弟に電話するといって席を立ち、便所の窓から隣の宝石店に忍び込み、高価な首飾りを盗んでまた映画館の席にもどる。ムーディ警部(サイモン・オークランド)は映画館の客一人一人を調べた。が、ダイヤモンドにはアリスの証言によるアリバイがあった。後にアリスは彼が映画の最中に席を立ったことを思い出す。しかしこの疑念は、彼が実際に病気の弟エディ(ウォーレン・オーツ)を彼女に引きあわせたことから晴れる。アリスはじょじょにダイヤモンドを愛するようになる。――1年後、別の宝石泥棒の罪から仮釈放となったダイヤモンドは、アリスと組んでダンス・コンビを作り、働く。が、間もなく彼はアリスを棄てる。盗品故買人にニセ宝石を売り、大金をせしめたダイヤモンドは悪名高い賭博者ロスティンに取り入り、彼の一の子分オーギーの用心棒になる。オーギーが死ぬとロスティン自身の用心棒になり、ボスの情婦モニカ(エレーン・スチュワート)を手に入れるまでになる。ロスティンが射たれて急死すると、今度は親分たちと縄張を争うほどの顔役にのし上がる。そんなとき、シカゴから来た殺し屋がダイヤモンドを襲う。傷ついた彼を助けたのは、アリスだった。そしてアリスはこの時から、ダイヤモンドの妻となる。暗黒街の支配権をにぎったダイヤモンドは、病気の弟を見殺しにして妻と欧州に遊ぶ。ところが帰ってみると、暗黒街の支配権はアルバート・アナスタシアのものになっていた。アル中となったアリスも、愛想をつかしてダイヤモンドから去る。絶望したダイヤモンドは以前に棄てたモニカを自室に呼ぶが、モニカは部屋の鍵を敵方のギャングに渡す。不死身のレッグス・ダイヤモンドも、殺し屋の手にかかってあえない最期を遂げた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- バッド・ベティカー
- 脚本
- ジョセフ・ランドン
- 製作
- ミルトン・スパーリング
- 撮影
- ルシアン・バラード
- 美術
- ジャック・ポプリン
- 音楽
- レナード・ローゼンマン
- 編集
- フォーマー・ブラングステッド
受賞歴
第33回 アカデミー賞(1961年)
ノミネート
衣装デザイン賞(白黒) | Howard Shoup |
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