当たり屋勘太

解説

サミュエル・ゴールドウィン製作、エディ・キャンター主演のミュージカル映画で、「オペラ・ハット」と同じくクレアランス・バディントン・レランドの小説を基に、「1936年の大放送」「カレッジ・リズム」のノーマン・タウログが監督した。改作と脚本は「ロイドの牛乳屋」のフランク・バトラーが「ヒョットコ六人組」「南瓜とお姫様」のウォルター・デレオン、「ミシシッピ」「カレッジ・リズム」のフランシス・マーティンと協力して書いた。共演は「海は桃色」「百万弗小僧」のエセル・マーマン、ラジオの芸人ハリー・パークを始めとして「ボレロ」のウィリアム・フローリー、「Gウーマン」「バーバリー・コースト」のブライアン・ドンレヴィ、ヘレン・ロウェル、ゴードン・ジョーンズ、シドニー・H・フィールズ、ジャック・ラルー、リタ・リオなど。撮影は「昨日」のメリット・ガースタッドが主として当たり、舞踏場面だけを「結婚の夜」「噫無情」のグレッグ・トーランドが主として担任した。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Strike Me Pink

ストーリー

小さな学生街で洋服屋を営むエディ・ピンク(エディ・キャンター)は、ナイトクラブの歌手ジョイス(エセル・マーマン)に恋をしていた。エディは元来弱虫なので、「人間かはつかねずみか? 君は何者だ?」という講義録によって、超人的な強い性格になろうと考えていた。友達のブッチ(ゴードン・ジョーンズ)が六年かけて、それもエディの努力で学校を卒業した時、ブッチの母親カースン夫人(ヘレン・ロウェル)は自分の経営する遊園地ドリームランドを息子に任そうとする。ところがブッチが海に出かけたので、エディにお鉢が回ってきた。この遊園地はヴァンス(ブライアン・ドンレヴィ)を頭としたギャングに狙われていて、支配人が次々と殺されていたのだ。そしてギャングは、不正自動機を売り込もうとエディを脅す。カースン夫人と射撃場の娘で支配人秘書のクラリベル(サリー・アイラース)は、エディの身辺を護衛するためパーキヤカカス(ハリー・パー)という男を雇う。ところが、こいつは途方もないとんまだった。そうこうしているうちにヴァンスは、己の支配下にいるジョイスが殺人をしたと見せかけ、それを秘密にする条件の下に、エディに遊園地に自動機を備えることを承諾させる。しかし土壇場でエディは自動機が不正なこと、そしてジョイスにだまされたことを知る。ギャングたちの悪行をすべてレコードに吹き込むと、エディは遊園地中をギャングたちの追跡から逃げ回る。バーキヤカカスがこれに絡み、結果ギャング一味は警察に捕らえられ、エディはクラリベルと結ばれるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く