悪魔の曲馬団

解説

デンマーク映画界にあって令名高かったベンジャミン・クリステンセン氏の渡米第1回作品で、氏自ら原作脚色監督したもの。主演俳優は「殴られる彼奴」「夜の女」等出演のノーマ・シアラー嬢と「決死隊」「世界の女」等出演のチャールズ・エメット・マック・マック氏及びユニヴァーサル社青島映画で御馴染みのカーメル・マイアース嬢、ジョン・ミルジャン氏、クレア・マックドウエル嬢、ジョイス・コード嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Devil's Circus

ストーリー

生みの母親懐かしさのあまりにメリーは孤児院を逃げ出して、悪漢団の巣窟へやってきた。メリーは母がこの悪漢団の1人であることは知らなかった。そして彼女はあれほども逢いたがっていた母には遭えはかった。才知に長けた、また年若いカールという悪漢がメリーとその母とを逢わせなかったのだった。しかしカールもメリーのあまりにも無邪気な純な優しさに深く感じ、彼女に何人も危害を加えることのないように自分の家に伴い帰った。カールはメリーに対しては男らしく振るまい親切にしてやった。彼の愛はやがてメリーの乙女心にも愛を芽生えさせた。2人は愛し合った。しかしカールが掏摸を働いたという廉で拘引され投獄されたので、落胆したメエリイは同じく悪漢仲間の闇の女ヨンナに勧められるままに、ヨンナに情婦で曲馬団の獅子使いをしているヒユゴーに紹介され、曲馬団に雇われることになった。ヒユゴーはメリーを口説いた。愛人を奪われて絶望している彼女はヒユゴーに身を任せてもいいとさえ思った。その様子を見て嫉妬したヨンナは、メリーが乗る鞦韆に仕掛けをした。そのためメリーは空中曲芸をしていて墜落し脚を痛めて足が不自由となった。それから数年を経て大戦が始まるとヒユゴーは独軍に加わって参戦した。長い長い刑期中カールはメリーを想って苦痛に堪え、出獄するや真人間となって正しい職業に堪え、出獄するや真人間となって正しい職業に就き、メリーを探し歩いた。そして街で人形売りをしているメリーを見付出し彼女と結婚した。2人が幸福を獲た時ヨンナが現れ、メリーとヒユーゴーを殺しに出掛けた。彼が探しに出したヒユーゴーは盲目の乞食となっていた。カールの心には憐憫が湧いた。カールは悔いてメリーの許へ戻って来た。突然の驚きとカールの帰来とはメリーに奇跡をもたらした。彼女はよろつくことなしにカールに向かって歩いた。2人は堅く抱き合った。

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