悪の対決

劇場公開日:

解説

「深夜の告白」のアメリカ探偵小説作家ジェームズ・M・ケインの『愛の愛らしい偽り』を脚色した映画でテクニカラー。製作、監督は夫々「南海の黒真珠」のベネディクト・ボジャウズニ、アラン・ドワン、脚色はロバート・ブリーズ、撮影は「南海の黒真珠」のジョン・アルトン。出演は「デンヴァーの狼」のジョン・ペイン、「幌馬車隊」のアーリン・ダール、「最後の砦」のロンダ・フレミング。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:Slightly Scarlet
配給:RKO
劇場公開日:1956年4月24日

ストーリー

アメリカ西海岸のある都市……。同市で法律を無視して賭博場と淫売窟を経営している暴力団の親分ソル・キャスパー(テッド・デ・コルシア)は市長に立候補した百万長者フランク・ジャンセンの弱点を知ろうと思い、秘書ジューン・ライアンズの調査を手下の内で1番頭の切れるベン・グレース(ジョン・ペイン)に命じた。ベンはキャスパーに取って代ろうという野心を持っており、ジューン(ロンダ・フレミング)からのネタがチャンスを開く鍵になると見込みをつける。そこでジューンが市長候補ジャンセンから深く思いをかけられていることや、妹のドロシー(アーリン・ダール)が盗癖があり、前科の経歴があることを探り彼はひそかに妹の出獄を出迎えるジューンを望遠写真でキャッチする。ベンはキャスパーに脅迫のネタが発見できないと報告した。キャスパーはジャンセンを強力に支持する新聞編集長N・B・マーロウを襲撃した。ベンは深夜ジューンに電話して編集長に危険が迫っていると警告したが、彼女は電話の相手が不明なので、いたずらと思い取り上げない。翌日ベンはジューン姉妹の住む家を訪問し、強引に上がりこみ、自分が昨夜電話した男だとあかし、兇行の行われた部屋に彼が仕掛けて置いたテープ・レコーダーを聞かせて彼女を驚かす。テレビで編集長殺人犯人をジャンセンが暴露したのでキャスパーはメキシコへ高飛びする。やがてジャンセンは市長に当選し、ベンはジューンを通じて、自分の息のかかった刑事ディーツを警察署長に任命した。ところがベンは自分に危険が迫りつつあるのを感じた。そうする中にドロシーが万引きをして逮捕される。心配したジューンがベンに頼むと、彼はディーツ署長に電話して簡単にドロシーを釈放させる。危険がせまったベンはジューンの処に行き、逃避行の道づれにしようとするが、彼女は海岸の別荘へ出かけていて留守だった。丁度その頃、キャスパーはドロシーを断崖からつき落そうとしている。ジューンはピストルを発射し、キャスパーを倒す。ジューンとドロシーが相擁しているところにベンが到着する。ベンはキャスパーが隠し場所から持ち出した16万ドルをひろい集めてジューンに高飛びしようというが、彼女は拒絶する。折から到着したギャング団と射撃戦が始まる。ベンは警察に電話して2人の姉妹を守るために、身に多くの弾を受けて犠牲になる。やがて警察陣が別荘を包囲し、ギャング団は一網打尽となるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く